意見広告 藤沢の子どもたちを守ろう【4】 〜フランス革命について 1〜
1789年7月に発生したフランス革命はひいきめに見ても功罪半ばする革命である。確かに身分制を解体し、自由や平等の理念を世界中に広めたが、革命は混乱と悲惨を極めていく。
革命期間中密告が氾濫し、密告に基づき約5万人の人間が処刑され、内乱で60万人、対外戦争で40万人が死亡し、ナポレオン戦争を含めると死者200万人以上とされる。この中には反革命を掲げ反乱したヴァンデ地方に対して、村々を家や農作物ごと焼き払い、女、子どもに至るまで無差別に40万人を虐殺した事件も含まれる。
フランス革命の原動力は18世紀、宇宙万物の真理を発見したと考える「啓蒙思想」より、デカルト、ルソーらを始祖とする「人間の理性は無限である」との考えに基づく、ある種の「理性教」信仰の宗教であった。 これらの考えは20世紀に入り、レーニンのロシア共産主義革命、ヒトラーのユダヤ人ホロコースト、中国、北朝鮮、カンボジア等の共産主義革命に受け継がれていった。カンボジアのポル・ポト派による大量虐殺は、パリのソルボンヌ大学でルソーを熱烈に学んだ幹部たちによるものである。フランスが革命による全体主義思想の非を悟り、英国流の自由主義的な正しい政治思想にやっと覚醒して、英国型への回帰をしたのは、1875年の第3共和国憲法においてである。
このようにフランス革命の人類に与えた負の側面は甚大であり、これらをしっかり見据え、次世代に伝えていかねばならないと思う。
藤沢市の教育を考える会
TEL:080-2042-1185
mot-w@tea.odn.ne.jp
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
<PR>