神奈川県議会議員 岩本一夫の 見聞検分(けんぶんけんぶん)㊳ www.iwamoto-kazuo.biz目と耳でしっかり確かめてから、考える。
オセロで国の行方が決まる!
昨年末、慌ただしくそそくさと総選挙が終わった。今回も自公の得票総数は非自公の総数よりも若干少なかった。つまり国民の半数以上は現政権に対しNOと言ったのだ。しかし議席を見れば325対150、2/3以上が与党という結果になった。小選挙区制と言う「二大政党」の時代など絶対におとずれない制度「オセローゲーム」の結果だ。
政府は与党圧勝の結果を盾に「政策の信任を得た」として独裁を強めてゆくだろう。政府の意志と国民の意志との間のズレは解消しない。また「死に票」が50%にも達している事は著しい票の不平等であり、票の重みの格差と同様に非民主的な現象である。
昨年の秋「オセローゲーム」の名前の由来となった、シェイクスピアの「オセロ」を、私の演出で高砂緑地と文化会館小ホールで公演した。高砂緑地に住んでいた川上音二郎が明治35年(111年前)に、欧米公演から帰国し、明治座で公演した日本初のシェイクスピア劇で、日本の新劇の夜明けをもたらした作品である。手漕ぎ舟で日本を脱出し、ヨーロッパに渡ろうとした音二郎と貞奴夫妻のあきれる程の勇気が、俳優座や文学座が誕生する契機となった事に学ぶべきものは多い。そして時の総理、伊藤博文らが、彼らの破天荒な行動を支援していた事にも、時代を超えた教訓がありそうな気がする。
はるかなる将来への夢を持ち続け、それを今日の仕事に反映させ、具体化する事で時代は変遷してゆく。永い目で見れば、突飛な行動や考え方に大切なヒントが隠されている事を知っておくべきだ。逆に、現在は当たり前の事であっても、50年先の世界から振り返れば、早急に改良すべきもの、解消すべきものも沢山あるだろう。確かな判断力が今、強く求められている。
さて、公演を行ったオッペケ祭は大成功を納め、茅ヶ崎ゆかりの人物館も開館することから、関係者は「音貞塾」を設け、継続して音二郎・貞奴の研究と継承のためのイベント開催に努めてゆくこととなった。
今年は統一地方選挙の年。ふるさとの発展、地域文化の保存継承を軸足にする仲間が、新党「わが町」の旗に集い、共に行動してゆく事になった。茅ヶ崎に新たな躍動の波が起きると信じている。
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