茅ヶ崎市議会会派 「新湘風クラブ」会派通信 第1回定例会を終えて
当クラブは、将来予想される超高齢社会と人口減少に耐えうる「生涯住み続けたい・住んでみたいと思う魅力あるまち茅ヶ崎市」を目指して3月定例会に臨みました。施政方針の中で「平成30年を目標に中核市に移行する」とした件については、財政面や人材確保、制度改正等の可能性を考慮して期限の明言を避けるべきと提案し、市長答弁で「期限未定」とする異例の変更となりました。
予算編成・広報戦略・保健所政令市移行・子育て等、様々な分野で27年度中に予算要望し、28年度予算委員会で審査を行いました。
茅ヶ崎市一般会計予算
前年度までの大型案件が終了したこと・経済状況の好転が見られないこと・引き続き市の将来の方向性にとって重要なプロジェクトが多数存在する中で、単年度的に考察すると妥当と判断します。今後数年間、苦しい財政状況が続くため8%のマイナスシーリングを行っていますが、保健所政令市移行に伴う人件費等や中核市移行への対応・扶助費の高騰・豊かな長寿社会の構築など経費を削減できない案件が急増しています。また当初予算で減額されていても必ず補正予算を組む必要があると見込まれる内容も多く、当初予算案の提出方法自体に議会軽視と言われても仕方が無い部分も見てとれますが、総合計画の基本的考え方を逸脱していない点を評価して指摘のみとさせて頂きます。
中核市移行
児童相談所の設置など新たに経費が必要・市民に対し必要性の根拠が明確化されていない・現在市長会等を通じて移行条件の緩和等の動きがある等の内容を踏まえて「移行目標年度を平成30年に限定せず身の丈にあった臨機応変な判断を」との当クラブの代表質疑に対して、固執しない旨の判断をされたことに敬意を表します。保健所政令市移行についても経費を計上しておられましたが、移行に伴う最低限の業務や権限を堅持し将来的な負担を極力避ける努力を引き続き行うことを強く要望します。
広報戦略
重要な施策を展開するにあたり、事前の段階からあらゆる角度での周知と受信する側の反応を的確に把握することを心がけて頂きたい。この分野の予算措置については、都市間競争を勝ち抜くために重要であり、確りとした戦略が確定している場合には大いに拡大しても良いと考えています。
子育て支援
小児医療費の対象を拡大した事は評価いたします。また他会派から小児医療費対象を29年度までに小6まで拡大する旨の付帯決議が提出されました。当クラブは以前から段階的な対象拡大を要望し続けておりましたが、財源の根拠が全く示されなかったことや待機児童解消を優先すべきと判断し反対させて頂きました。
子育てに関する施策展開については概ね妥当でありますが、過去の実績を踏まえて多くの子育て世代の市民が納得し理解出来るような広報に努めると同時に、豊かな長寿社会等の様々な計画と連動することにより茅ヶ崎らしい特色を持たせてこそ、市長の考え方が理解されると考えます。
これらを含めた中で特に懸念している点は人材の確保と育成です。短期間でスキルの高い人材育成を行うのは難しいと判断されていることは理解しています。体制が整うまで当面、事務量の見直し等による負担軽減に取り組むべきです。
いずれにせよ市の将来にとって重要な年であると同時に財政的にも厳しい時期です。当初予算の執行には、費用以外のプラスアルファの知恵と余裕とアイデアを持って臨むことを常に心がけて取り組むことを望みます。
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