県政報告 美しいなぎさの継承を目指して 県議会議員 森正明
昨年7月「神奈川県議会なぎさ議員連盟」の会長に就任いたしました。この「なぎさ議員連盟」は平成17年3月に発足し、神奈川県沿岸全域の海岸保全等のために幅広い運動を展開しています。ご存じの通り、相模湾沿岸は、砂浜、磯場、植生などからなる美しい海岸の景観や豊かな自然環境を有しており、海水浴やサーフィンなど、人と海とのふれあいの場として活用されている県の資産です。
特に砂浜は、台風などによる波の勢いを低減させ、背後地を守る重要な役割も担っています。そして砂浜は、山間部で降った雨と一緒に川から海へと土砂が運ばれ、山・川・海の連続性の中で、長い年月をかけて形成されています。しかし、川の上流に治水のためのダムなどが整備され、洪水時の県民の安全性の向上が図られた一方で、川から海へ運ばれる土砂量が減少したことなど、複合的な要因により砂浜の侵食が進んできました。
こうした状況を受け、県では相模湾沿岸の砂浜を回復・保全するために「相模湾沿岸海岸侵食対策計画」を平成23年に策定(令和3年改定)し、各海岸の特性に応じた養浜を主体とした海岸侵食対策に取り組んでいます。平塚海岸でも、昭和40年以降、海岸侵食が進み海水浴場が開設できなくなりましたが、平成5年度から平成23年度にかけて沖合に波を弱める施設(離岸堤)を整備した結果、徐々に砂浜が回復し、平成14年には35年ぶりに海水浴場が復活。今ではビーチスポーツの拠点としても賑わいをみせています。現在、平塚海岸の砂浜に関しては目立った侵食がないため、県は侵食対策計画に基づき、砂浜を維持するための養浜を現地の状況を見ながら行っているところです。
また、昨年8月には、なぎさ議員連盟の会長として私が顧問を務め、県知事をはじめ相模湾沿岸の市長や町長などで構成される「なぎさづくり促進協議会」として、国土交通省や水産庁などに対し、海岸保全に係る財政措置による支援などを要望しました。今後も、相模湾沿岸における海岸侵食対策が着実に進むよう、必要な予算の確保や、国への要望など、将来にわたる「美しいなぎさの継承を目指して」取り組んでまいります。
■聞き手/すぎさきともかず■制作/湘南メジャーカンパニー■企画/森正明事務所【電話】0463・21・8655
【URL】https://www.morimasaaki.net/
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