平塚市は7日、「津波避難ビル」の指定が16件になったと発表した。「津波避難ビル」は、JR東海道線以南の地域にある高層の建物について、緊急時に地域住民が一時退避所として使用できるように、建物の所有者と地元自治会、平塚市で三者協定を結んだ建物。
平塚市によると、3階以上に退避できる供用場所のあることや、鉄筋コンクリート造または鉄骨鉄筋コンクリート造であることなど、「津波避難ビル」の指定要件を満たす建物は、該当地域に288棟あるという。
落合克宏市長は6月の本紙取材に対し、「津波に耐えられる耐震性のある高い建物を調査し、この地域の市民はこの建物に避難するというようなものを、秋頃までには示したい」と話すなど、早期の退避所確保に向けて意欲を示していた。
今回の発表で指定ビルは16件となったが、担当課では「対象の288件に打診しているが、その約8割がマンションで、管理組合や居住者との合意形成にはどうしても時間を要してしまう」とし、今後の道のりは不透明。「なるべく早いうちに理解をいただくように努力する」と話している。
民間所有建物の「津波避難ビル」は次のとおり。▽株式会社葦本社ビル/八重咲町12の28▽ふれあい平塚ホスピタル/袖ヶ浜1の12▽湘南ふれあいの園平塚/袖ヶ浜1の12▽横浜ゴム株式会社湘南セミナーハウス/袖ヶ浜19の15▽シーサイドパレス平塚/千石河岸49の1▽介護老人福祉施設平塚富士白苑/唐ヶ原1▽医療法人社団松和会望星平塚クリニック/代官町23の1▽ライオンズシティ平塚/代官町3の8
公共施設では、港小、花水小、なでしこ小、太洋中、浜岳中、高浜高、平塚工科高、平塚競輪場が「津波避難ビル」に指定されている。
避難ビルの情報は、平塚市ホームページ(www.city.hiratsuka.kanagawa.jp)で公開されている。
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