農工商分野で上位多面的な産業構造
神奈川県統計センターが先月、統計別に県内市町村の順位を整理した「ランキングかながわ(地域編)〜統計指標でみる神奈川〜」を3年ぶりに改訂した。国勢調査などの統計をもとに、人口や産業など、33自治体(19市13町1村)の順位を示している。平塚市をランキングで見てみると――。
「ランキングかながわ」によると、県内の人口(2012年6月1日現在)は907万2471人。本市人口25万9698人と世帯数10万5298世帯は、横浜、川崎、相模原の3政令市と、藤沢、横須賀に次ぐ6位につける。
しかし、11年1年間の本市の人口増減は493人減。県内4番目の減少幅だった。県内では14市町で人口が増加し、湘南地域でも藤沢が4103人、茅ヶ崎が797人増となる中、人口は伸び悩む。
05年から10年の生産年齢(15歳〜64歳)の人口増減率も、県内平均1・6%減を下回るマイナス4・0%だった。
一方、通勤や通学で昼間流出入する人口を常住人口から増減した本市の昼間人口は25万9777人(10年)で、対常住人口率は県内4位の99・6%。昼間人口の少ないのがベッドタウンの一般的傾向とされ、比率100%を超えたのは箱根と中井、厚木だった。
産業に関する指標では、本市は農工商の各分野で県内上位に位置し、多面的な産業構造であることが分かる。農業産出額(06年)は約64億4千万円で、横浜と三浦に次いで3位。耕作面積(11年)も1540haで4位だった。
工業力を示す本市の工業製造品出荷額等(10年)は約1兆599億円で、3政令市と藤沢に続く5位。工業従事者数(10年)は4位の2万1834人だった。商業分野では、小売業年間販売額(07年)が約2678億円で7位。卸売業年間販売額(同)は5位の約4753億円だった。
本市の観光客数(10年)は644万5千人で県内8番目。1位は横浜の4196万5千人、2位は箱根町の2003万6千人で、鎌倉、藤沢、川崎、相模原、横須賀と続く。
「ランキングかながわ(地域編)」は県ホームページ(http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f420360/)で公開中。生活や教育、医療などに関する統計も盛り込まれ、平塚の特徴が再発見できそうだ。
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