平塚市 保育所整備費など補正 総額約５８００万円
市は５日に開会した市議会６月定例会に、約５８００万円の補正予算案を提出した。福祉、保育環境の整備や災害対策、教育などに重点を置く補正措置とした。補正後の一般会計総額は、約８２７億１８００万円。
落合克宏市長は先月29日の記者会見で、補正予算の編正について説明した。
柳町保育園定員枠拡大
待機児童解消に向け、柳町保育園（市内平塚）の定員を90人から１１０人に拡大する施設整備の補助金に、８６１万円を計上した。事業期間は２０１４年度までの２カ年。
市は２０１１年４月に待機児童数ゼロを達成したが、今年５月１日現在の待機児童数は67人。落合市長は「（入所に対する）需要が大きくなっているのが、待機児童増加の一番の要因。認可保育園などの容量も不足しており、何とか対応できるような体制づくりを進めていかなければいけない」と話した。
金目川流域避難所災害用備蓄を拡充
災害用備蓄拡充事業では、金目川の増水時に一時避難所となる千須谷公民館、片岡神社、熊野神社、南金目神社に、食糧や水、生活必需品などを備蓄するために約４００万円を増額補正した。
金目川は昨年７月と今年４月、大雨により金目小学校付近の右岸で堤防が崩落した。４カ所の一時避難所は右岸の住民が利用しやすい場所にあり、緊急時に備えて備蓄を充実させる。
教育面では、小中学校の理科教材購入費などに９５８万円。また、花水小学校と浜岳中学校の卒業生による３００万円の寄付金を活用し、両校に図書や本棚を購入する。
その他には、介護施設の開設にかかる準備経費などを助成する事業に約１６３０万円を盛り込んだ。生活保護対策事業では、保護基準の見直しに伴うシステム改修に対し、４２０万円の増額補正を行った。
※・※・※
６月議会への提出案件は、（公財）平塚市文化スポーツまちづくり振興財団など３法人の経営状況を含む報告６件と、在任10年以上の市議会議員７人に対する市功労者表彰など議案８件。
議会の会期は28日まで。総括質問は14日、17日、18日、19日の４日間。
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