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平塚版 公開:2022年8月11日 エリアトップへ

農業技術センター ナス新品種「かな紫」育成 とげがなく果形が安定

社会

公開:2022年8月11日

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とげがなく、巾着型の形が特徴的な「かな紫」
とげがなく、巾着型の形が特徴的な「かな紫」

 神奈川県農業技術センター(上吉沢)がこのほど、葉や茎、へたにとげがない水ナスの新品種「かな紫」を育成した。

 かな紫は、とげがないことに加え巾着型の形が安定していて、収穫量が多いのが特徴。果重は100〜150グラム程度で、焼いてもジューシーで、浅漬けでも楽しめるという。収穫期は6月から10月まで。

 担当者は「水分量が多いので、一般のナスよりもずっしりとしている。手で絞ると水が滴り落ちる」と話す。

交配で「弱点」克服

 同センターでは、2009年に県オリジナル品種「サラダ紫」を育成。水分量が多いので加熱せずに食べられるメリットがあった一方、とげがあるため収穫や調理の際に苦労する点や、果実の空洞化、果形の不安定さなどが課題となっていた。

 これらを解消するため、同センターでは2014年度からサラダ紫の親系統ととげがない市販品種を交配し、試行錯誤の結果、かな紫の系統を得たという。担当者は「たくさんの中から選ぶのが大変だった」と振り返る。

 昨年度に横浜市、横須賀市、伊勢原市で現地栽培試験を実施し、生産者から「とげがないので収穫しやすい」や「空洞果が少ないので多く収穫できた」など、好評だったという。その後、今年2月に品種登録出願が行われ、6月20日に品種登録出願公表がされている。

来夏から販売予定

 今後は、県内の種苗業者で組織する「県種苗協同組合」と調整しながら、生産現場への導入を進めていく。順調にいけば、来年6月以降には直売所・あさつゆ広場(寺田縄)などで販売される予定。

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