井ノ口小5年生 心一つに支援の光 東北への祈り込めランタンフェスタ
中井町立井ノ口小学校(富川(ふかわ)孝治校長・全校児童数320人)の5年生42人が7日、厳島湿生公園でランタンフェスタを実施した。ペットボトルで作った約1千個のランタンを園内の木道や階段、水田の周りに設置。今年は、「ガンバレ日本!」と書き入れたランタンも作り、東日本大震災の被災者へ思いを寄せる応援の光を灯した。
5年生は6月から準備に取り組み、全校児童がランタン作りに協力。5年生は井ノ口幼稚園と保育園の園児にも作り方を教えて一緒にランタンをこしらえた。花火や動物、果物、好きなキャラクターなどを描いたランタンや、油性ペンで根気よく色を塗ったものなど約1千個が完成した。
フェスタには児童とその家族、地元自治会の防犯ボランティアや近所の人らが集合。開会セレモニーで実行委員の児童代表は「公園をたくさんの光で包んで、みんなで心を合わせて感動を呼ぶランタンフェスタにしようと頑張りました」「お客さんが『楽しかった』と言って思い出にしてくれたらいいです」と挨拶した。夕闇が降りてランタンの優しい光がオレンジ色の輝きを増すなか、児童と来場者たちは心なごむひと時を過ごした。
もてなしの心と被災地への応援
同校5年生が毎年行っているランタンフェスタは、総合的な学習の一環。厳島湿生公園を学びの場として身近な自然への関心を深め、地域の人と交流を図ることを目指す。行事では自分たちで楽しむだけではなく、演出に趣向を凝らし、「おもてなしの精神」で来場者を迎えているのが特徴だ。今回は「お客さんが明るい気持ちになれるように」と会場入口や階段に鮮やかな虹色のランタンを並べたり、多数のランタンのなかから6つの文字を探し出して、ある言葉を当てるゲームを企画したりした。
また、フェスタには東日本大震災復興支援の願いも込められた。富川校長は「被災者へ元気を送ろうと、ランタンにみんなのメッセージが書かれていたことがとても嬉しいです」と児童たちに語りかけていた。
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