オリーブでまちおこし 農業再生に期待 二宮町
将来を見据えた第6の特産物としてオリーブ栽培に取り組む方針を打ち出している二宮町。3月19日には、町内の農家の人達30名が、オリーブ栽培を行っている(株)ユニバーサル農場を訪れ、同農場の浜田治郎さんからオリーブ栽培について説明を受けた。町は、二宮ブランドとしての付加価値と農業再生という観点からもオリーブ栽培に期待を寄せている。
昨年、同農場の浜田さんとの縁から、町は将来を見据えた新たな特産物としてオリーブ栽培に着目した。二宮町は、オリーブの産地でもある地中海沿岸(スペインやイタリアほか)と気侯条件などが似ていることから栽培に適していることや、栽培労力も他の作物と比較しても大きく変わらないこと、そして鳥獣被害にも強いことが着目した要因として大きい。そのため町は、荒廃農地の解消など農業再生につなげたい狙いがある。
また、体に優しいとされているオリーブオイルは、健康長寿の里二宮を掲げる同町にふさわしい特産物の一つになりえるという期待もある。将来的にはオリーブ栽培を生産・加工・販売へとつなげることで、雇用と農業所得の確保に結びつけるとともに、オリーブの町としてまちおこしにもつなげたい意向だ。
町では「すでにオリーブ栽培に興味を持っていただいている農家もいます。今後二宮ブランドとして付加価値を高め町とオリーブを強く結びつけアピールできるようにしていきたい」と話している。2012年度予算に新規事業として、特産物普及奨励事業107万2千円を計上している。
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