暦の上ではもう春。日増しに暖かくなる陽気に誘われて、梅の開花の便りが届いている。大磯町産業観光課では、おすすめの観梅スポットをまわる梅めぐりコースを提案している。のんびり地元散策を楽しんでみては。
大磯町の梅といえば、大磯駅近くの地福寺だ。文豪・島崎藤村が眠る同寺には、藤村が愛でたという梅の古木およそ20本が境内に佇む。重ねた年月を誇示するかのように枝を広げる白梅は、可憐な花びらをそっと広げて訪れる客人をもてなす。「今年は咲き始めが1週間ほど遅い」とのこと。紅梅も含めしばらくは清らかな芳香を楽しめそうだ。
国府新宿の蓮花院では、観音経の一節から名づけられた庭園「福聚海」の紅梅が一足早く花弁を広げ鮮やかに咲き誇る。白梅はようやくほころび始めた頃だが、天候によって一気に花開くことも。
水仙やイチョウで有名な国府本郷の宝前院も、ひそかな梅スポット。境内には蝋梅と梅があるが、今年はまだつぼみが多く開花は遅れ気味だ。
ほかにも、紅梅の金龍寺(西小磯)、慶覚院(高麗)、妙大寺(東小磯)、善福寺(高麗)、妙輪寺と大運寺(大磯)、王福寺(寺坂)なども見所。同課では、町内の梅めぐりコースを案内マップにまとめ、大磯町役場の1階で配布している。また、町のホームページでは季節の花を楽しめるスポットを紹介している。
なお、お寺は仏様が祀られている場所。挨拶やマナーを心がけて観賞を。
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