中井町 認定こども園が開園 幼保一体的な運営に
「中井町立なかいこども園(鳥海啓子園長)」の開園式・入園式が4月5日、園舎内の遊戯室で開かれた。同園は井ノ口幼稚園、井ノ口保育園、中村保育園の3園を統合し、新たに開設された幼保連携型の認定こども園。今後は就学前の幼児に保育・教育を行い、子育て相談や親子の集いの場も提供していくという。
認定こども園とは保護者の就労の有無にかかわらず受け入れて、教育・保育を一体的に行う施設のことで、認定基準は国の指針に沿った各都道府県の条例に定められている。地域の実情に合わせて「幼保連携型」「幼稚園型」「保育所型」「地方裁量型」の4タイプがあり、認定後も幼稚園や保育所等の位置づけは保持されたままとなる。
幼保連携推進室(文部科学省・厚生労働省)の発表によると、2013年4月1日現在での認定こども園の数は神奈川県内で40件(全国1099件)。その内、公立は秦野市4件・箱根町2件の計6件にとどまっていたという。
認可幼稚園と認可保育所が連携して一体的な運営を行う幼保連携型の「中井町立なかいこども園(園児数147人)」は、0歳から5歳を一続きの成長の流れととらえ、義務教育への滑らかな接続を図るための保育と教育を基本方針に掲げているという。これまでの井ノ口保育園舎を0〜3歳児クラス、井ノ口幼稚園舎を4〜5歳児クラスとし、両園舎を渡り廊下でつないで行き来可能に。また、井ノ口保育園北側に新たな駐車スペースを設置。3園統合による登降園時の混雑に対応している。
開園式・入園式には尾上信一町長をはじめ小清水招男町議長、岸正夫教育委員長らが出席。尾上町長は「ここまで来るには大変な道のりだった。こども園が出来て良かったと思われるよう、健やかに成長するための環境づくりを行い、幼保の卒園生を小学校へと迎え入れたい」と、あいさつした。
4月1日付けで就任した鳥海園長は「こども園は楽しいところだけど、もし、困ったことがあったらお兄さんやお姉さんが助けてくれる。先生たちはいつも傍にいてくれる」と、マペット人形を操りながら優しく園児たちに語りかけていた。
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