11月11日告示・同月16日投開票の日程で実施される二宮町長選挙。すでに3期目出馬を表明している現職の坂本孝也氏(70)に続き、元神奈川県議会議員の村田邦子氏(57)が9月30日、正式に同町長選へ出馬することを表明した。さらに町議の脇正文氏(58)も準備を進めており、同町長選は現職に新人2氏が挑戦するという構図になりそうだ。
村田氏は出馬動機を「現町政は目的が見えない土地購入などで、ますます財政を圧迫させた。この8年間の成果・効果を検証する必要がある」と説明。その上で3つの重点施策(【1】町の財政をゼロから見直すまちづくり【2】子育て世代に選ばれるまちづくり【3】毎日が楽しく安心・安全なまちづくり)を実行したいと話した。
村田氏は1957年に横浜市で生まれ、東京都立国立高校・専修大学文学部を卒業後に海運会社のジャパンライン(株)へ入社。98年に二宮町議選に初当選し、以降、町議を2期務めた。2007年の神奈川県議選に出馬し、初当選。現在は環境づくりフォーラム事務局、有機の会代表ほかを務めている。
一方、脇氏は9月27日に当紙の取材に応え、「今の子どもたちにどういう形でこの二宮町を残せてあげられるかを考えるのが私たちの責任。女性の声も大切にした町政を目指していきたい」と、出馬を決意した動機を語る。同氏は町長・副町長・教育長の給与半減、英語・国語特区を柱にした教育改革などを提案。具体的な政策については近く発表する機会を設けるという。
脇氏は1956年に二宮町で生まれ、県立小田原高校・横浜国立大学教育学部を卒業。80年から30年間にわたり、二宮小・山西小・一色小の教諭を務めた。2010年の町議選で初当選。二宮町学童体育振興会(現湘南スポーツ振興会)会長、神奈川県野球連盟理事ほかを歴任している。
2006年に行われた同町長選は坂本氏が当時の現職との一騎打ちを制して初当選。投票率は61・36%だった。続く10年の選挙は32年振りとなる無投票で同氏が2期目再選を果たしている。※9月30日起稿
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