地域社会の発展や学術文化の向上、人材育成などの分野で連携を図ろうと、二宮町と神奈川大学は23日、包括協定を締結した。「官」と「学」が連携し、両者が持つ人的・物的資源や知識を相互活用していく。
協定締結により、町では行政施策の立案や観光資源開発に向けて大学からの助言を仰ぐほか、地域活動や生涯学習に対する講師派遣などの協力を求めていく。
大学側は、学生のインターンシップ(就業体験)や学術研究の場として、二宮町の持つ資源を活用する考え。大学側から出席した関係者は、ここ数年途絶えていた二宮町でのインターンシップを再開し、受け入れ態勢の充実を求めたほか、学生が取り組むものづくりを商売につなげるための環境整備、空き家などを活用した下宿先の提供といった要望を伝えた。
村田町長は「事業の企画立案やワークショップ、イベントなどに参画していただき、先生方の知識と学生の若いパワーを拝借できたら」と期待を寄せた。正野理事長は「創立100周年に向け、大学の社会貢献や地域連携という大きな柱を掲げた将来構想を策定している。提携を機に、まちおこしに向けたお手伝いができれば嬉しい」と話した。
協定の期間は3年間とし、事業内容の実施状況などを確認しながら2年単位で更新を行う。同大学では地域に根差した学校運営に力を入れており、キャンパスを置く平塚市と横浜市神奈川区のほか、大磯町とも同様の協定を結んでいる。
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