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徳富蘇峰記念館 金栗四三らの書簡公開 日本スポーツの先人に焦点

社会

掲載号:2019年1月18日号

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マラソンの発展に尽くした金栗四三が蘇峰に送った手紙
マラソンの発展に尽くした金栗四三が蘇峰に送った手紙

 日本人初のオリンピック選手で、NHK大河ドラマ「いだてん」の主人公・金栗四三(かなくりしそう)などの手紙を紹介する「日本スポーツ界を彩った先人」展が、徳富蘇峰記念館=二宮町=で開かれている。

 2020年の開催が迫る東京五輪へエールを込めて企画された特別展。日本におけるスポーツの礎を築いたアスリートや指導者、功労者ら13人が、明治・大正・昭和にかけて活躍した言論人の徳富蘇峰に宛てた書簡を公開している。

 金栗は1912(明治45)年にスウェーデンのストックホルムで開かれた五輪大会にマラソン選手として出場。箱根駅伝を始めた人物でもあり、「日本マラソンの父」といわれる。金栗の手紙には、マラソン指導者・日比野寛の喜寿祝賀会で蘇峰が行った講演にいたく感激していることや「その際の祝詞を記録するのを忘れてしまい、誠に恐縮ですが講話の要旨をお送りして頂きたい」という内容が記してある。

 「28歳年上で重鎮の蘇峰に対して臆することなく、依頼をしている。蘇峰にとっても、日本人オリンピック選手第1号の金栗は同郷(熊本県)の誉れだったのかも」。同館学芸員の塩崎信彦さんはそう話す。

 柔道の講道館を創設し日本人初のIOC委員を務めた嘉納治五郎、大隈重信、水泳金メダリスト前畑秀子、正力松太郎などの書簡も並ぶ。

 「教育の要諦は智育・徳育・体育にある」と教育の重要性を説いた蘇峰は、自身が創刊した「国民新聞」に「体力養成は、品性養成とともに、教育の第一義たるを忘れてはならぬ」と寄稿した。

 「ここで取り上げたスポーツの先人たちが教育者としての顔を持っていたことは、蘇峰と通底するものがある。スポーツという切り口で蘇峰のまた違った一面を感じてもらえたら」と塩崎さん。

「幻の東京五輪」報告書も紹介

 特別展では、1940年に開催する計画だったが、支那事変などの理由から実現に至らなかった「幻の東京五輪」の報告書に関するパネル、55年前に二宮町内で撮影された東京五輪聖火リレーなどの写真も見ることができる。12月25日まで。

 開館時間午前10時から午後4時まで。月曜日休館(祝日の場合は開館し、火曜日休館)。入館料一般500円。

 問い合わせは同館【電話】0463・71・0266。

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