文化財を火災から守れ 大磯・二宮で文化財消防訓練
貴重な文化財を火災から守るために大磯町消防本部と二宮町消防本部はそれぞれの町内で文化財消防訓練を実施した。通報から消火までの一連の流れを本番さながらにおこなった。
大磯町消防本部は1月30日、国府本郷にある六所神社(柳田直継宮司)で消防訓練を実施した。本殿から出火したという想定のもと、神社関係者が119番へ通報し同時に寺の役員が本堂から文化財を外へ運び出した。駆けつけた消防士と消防団員らは、それぞれの配置に付き、本殿に向け一斉に放水しその後鎮火を確認、訓練は終了した。柳田宮司は「初期消火と素早い行動が大切だと感じました。火を出さないように心がけます」と話していた。
また、二宮町消防本部は1月19日、川匂の西光寺(秋山光洋住職)で消防訓練を実施。こちらは本堂東側の庫裡から出火したという想定でおこなわれた。発煙筒の煙を確認すると、秋山住職が消防に通報。関係者が本堂から文化財を運び出した。その後、消防士が到着し消火活動を開始、本堂周辺に向け放水をおこなった。秋山住職は「寺でこのような訓練をおこなうのは初めて。頭で考えていても実際にやってみるとでは大違い。まずは火を出さないように心がけるとともに、火災が発生しても対応できるよう心がけていく」と話していた。当日は住職を初め、寺の役員らによる消火器を使った訓練もおこなわれた。
西光寺(二宮町)
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