新たに津波誘導標識を設置 海水浴シーズンを前に安全対策を整える 大磯町
大磯町は7月の大磯海水浴場開きを前に、津波警報が発令された場合の避難経路を示す標識を大磯海水浴場や照ヶ崎プール周辺に設置した。これは、3月に発生した東日本大震災を受け6月9日に同町が新たに設置したもの。
ピーク時には1日約7千人が訪れるなど、毎年多くの海水浴客で賑わう大磯海水浴場。今年は安全対策として避難経路を示す津波誘導標識を27枚作製、海水浴場周辺の高台へ通じる避難経路脇に設置した。そのほか、海抜を示す表示板も10mエリアを20mエリアまで拡大する。また、防潮堤を超えた津波は来ないといった想定を改め、万が一に備えた避難誘導訓練を周辺住民や関係者などを対象におこなう。大磯町では「多くの人たちが安心して楽しんでいただけるよう、関係機関と連携し万全を期したい」と話している。
また、神奈川県は福島の原発事故を受け、県内の海水浴場周辺の海水の放射能濃度の測定をおこなっている。6月6日におこなわれた大磯海水浴場での調査では、ヨウ素-131、セシウム-137、セシウム-134などの放射能濃度は不検出と発表した。この検査は8月まで毎月1回行うとしている。
今年の大磯海水浴場開きは7月3日(日)。当日は、松本順の碑で黙祷したあと海開きの神事、神輿を担ぎ海へ安全祈願をしてシーズンの無事を祈る。
*『不検出』とは、放射能濃度が定量限界値に満たないことを表す。
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