大磯の花 住民が調査 郷土資料館で分布状況と写真を紹介
大磯町郷土資料館で学習参考資料展「みんなで調べた今夏の大磯町の花」が開催されている。町内でよく見かけるミズキやウツギ、町の花ハマヒルガオなどの分布状況と豊富な花の写真を紹介。調査と展示には大磯町民が携わった。会期は9月25日(日)まで。
同資料館では昨年実施した春の花の分布調査に続いて、今年は夏の花をテーマに調べた。調査には地元住民31人が参加。町内全域を歩き、大磯でよく見られるウツギとミズキ、ヒルガオの仲間がどこに分布しているか、その特徴も調べ、地図に落とし込んだ。ウツギ属に分類されるマルバウツギは、高麗山や鷹取山、湘南平といった山の登り口に多く分布していたという。「春の七草」と「秋の七草」に比べてあまり知られていない、「夏の七草」についても分布状況を調査した。
資料展ではこれらの調査結果とともに、ツユクサやネジバナ、ネムノキ、ナツズイセン、オドリコソウ、ホタルブクロなどの夏の花を豊富な写真で紹介。花の色と形の多様性に注目してもらおうと、草地に花が咲いているイメージで花のクローズアップ写真を展示している。
また、見学者も展示に参加できるスタイルを取っているのも、今回の企画展の特徴だ。立夏の5月6日から立秋の前日にあたる8月7日までの間に、大磯町内で観察・撮影した花の写真を提供してもらい、会場に展示していく。
同資料館学芸員の北水さんは「調査では海岸や丘陵地、田畑、谷戸などを歩き、普段はなかなか足を運ばない場所を訪ねて観察できた花もあります。年間を通して調査を実施し、大磯町の四季の花として冊子にまとめることができればいいです」と話していた。
開館時間午前9時〜午後5時。入館料無料。会期中の休館日は8月1日(月)・2日(火)・8日(月)・15日(月)・22日(月)・29日(月)、9月1日(木)・5日(月)・12日(月)・20日(火)。問い合わせは大磯町郷土資料館【電話】0463(61)4700まで。
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