駅前洋館事業者 都内レストラン会社選定 大磯町と5年契約へ
大磯町は今月1日、公募していた「大磯駅前洋館(旧木下家別邸及び新館)」の活用事業者をレストラン経営のインターナショナル青和(東京都渋谷区、竹内秀夫代表取締役)に決定したと発表した。
国登録有形文化財(建造物)に登録された旧木下家別邸の活用事業者には、神奈川県、東京都の民間企業7社から応募があった。学識経験者や県・町の職員、町民代表ら9人で構成する選定委員会を設置し、応募企業のプレゼンテーションを実施。【1】建物の価値を守り伝える【2】景観への配慮【3】大磯のランドマークとしての活用【4】町と地域の調和【5】駅前洋館の新しい価値の創出などの観点から審査し、総合的に判断した。
選定されたインターナショナル青和(以下、青和)は新宿区の小笠原伯爵邸でスペイン料理店を経営しており、歴史的建造物の利用実績があることなどが評価された。利用計画にはカフェ・レストラン、ウェディング施設、イベント施設、カルチャースクール、撮影ロケ地、レンタルスタジオのほか、大磯の歴史建築資料室(仮称)を設けるとし、町民たちに足を運んでもらえる場所づくりを目指す。「無料開放し、町の人々が学べて楽しめる空間を構想中です。」(同社)
旧木下家別邸は2010年6月に大磯町土地開発公社が買い取り、建物は町に寄付された。今月中にも、大磯町が貸主として月額46万円、17年7月末までの期間で青和と賃貸借契約を結ぶ予定。同時に、活用方法について町の意向を盛り込んだ基本協定も締結する。
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