二宮町 防災マップを全戸配布 「被害縮小に役立てて」
津波浸水は最大を想定
災害発生時に「一人の犠牲者も出さない」ことを目指す二宮町は、洪水と津波の浸水予測、避難所や公衆電話設置場所の一覧表、避難時の心得などをまとめた防災マップを作成。自治会と町内会を通して全戸配布した。
地震・津波・風水害・がけ崩れなどに関する「防災情報を網羅した」(町防災安全課)マップはA1サイズ。折り畳むとA4になる。
表に災害用伝言ダイヤルの使い方、地震に備えた住宅の安全対策、地震発生から3日後位までに取るべき行動、非常持ち出し品のリスト、風水害から身を守る方法などを掲載。裏面は二宮町の地図を入れ、避難所や応急救護所をはじめ地区ごとの自主防災組織本部、洪水と津波の浸水予測、危険性のある急傾斜地などを示した。公衆電話とAED(自動体外式除細動器)の設置場所一覧も掲載。津波浸水予測は元禄型関東地震と神縄・国府津―松田断層地震の連動地震による最大被害が想定されている。
防災マップは3月25日から各世帯へ配布。町内の公共施設にも置いてある。町防災安全課は「防災マップにはわが家の広域避難所や一時避難所を記入するメモ欄がある。いざという時に備え、マップを活用して家族の安否確認の連絡をどう取り合うか、集合場所をどこにするかなどを話し合ってほしい」と呼びかける。
海抜表示を120カ所追加
また、同町は既設の39カ所に加えて新たに120カ所に海抜表示板を掲示した。二宮中学校や町立体育館、茶屋老人の家などには「津波災害指定避難場所」であることを知らせる看板を設置した。
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