県立大磯城山公園内の旧吉田茂地区庭園を会場にした「おおいそ野外アート展in旧吉田茂邸」が4月24日(金)から5月6日(水)まで開催される。時間は午前9時から午後5時まで。期間中は公募によって集められたオブジェや彫刻作品などが展示され、戦後の政治史を飾った舞台がアート一色に染まることになる。
旧吉田茂邸は、戦後6年2カ月にわたって内閣総理大臣を務めた吉田茂が昭和19年頃から亡くなる42年までを過ごした邸宅。生前によく散歩したと言われている邸内の日本庭園は世界的な作庭家の中島健氏が設計したもので、日本庭園には珍しいカナリーヤシが植えられるなど、海外生活が長かった吉田茂の好みが随所に反映されているという。
主催の2015野外アート展実行委員会では、その庭園環境を活かせるオブジェやインスタレーション(空間全体を作品とする表現手法)、彫刻・工芸、いけばななどの作品を一般からも公募。期間中は庭園内の心字池や七賢堂、兜門の周辺などにこれら32点の作品が展示される(入場無料)。
同実行委員会事務局で大磯町在住の高橋忠則さんは「アートの力は子どもたちにとっても大きい。以降も回を重ねて、若手作家の登竜門のようなイベントになれば」と、期待を寄せる。また、実行委員長で華道家の杉崎宗雲さんは「人も場所も活かすことで化学反応が起きるはず。ぜひ、子どもたちに見に来てほしい」と、多くの来場を呼びかけている。
大磯町在住で、作品を出展している作家の氏名は次の通り(敬称略)。
高橋忠則・添田勝・矢葺礼子・デュビンミナコ・岡村朝子・川本洋子
詳しくは杉崎さん【携帯電話】090・8846・7842または同公園管理事務所【電話】0463・61・0355。
■交通/JR大磯駅から二宮方面行バス10分「城山公園前」バス停下車すぐ。有料駐車場あり
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