134号線4車線開通 渋滞緩和に効果 路線バス 定時運行も可能に
国道134号線の4車線化で、渋滞緩和や移動時間の短縮など交通状況の大幅な改善効果が表れていることが、県の調べで分かった。定時運行の妨げとなる渋滞に頭を悩ませていた路線バス事業者も、4車線化の恩恵を実感している。
県は、4車線化整備が完了した今年3月から4月にかけて、平塚市内の唐ケ原交差点と高浜台交差点でピーク時間帯の渋滞発生状況や交通量などを調査した。
唐ケ原交差点(上り)では、平日午後5時〜6時の渋滞が整備前の約1・7Kmからゼロに、休日も約2Kmから約600mへと7割減少。交差点西側の交通量は、平日休日ともに午前のピーク時間帯で2割程度増加したという。高浜台交差点では、下り道路で平日午前11時〜正午の渋滞が約1・5Kmからゼロに解消され、午前7時〜午後7時の交通量は約1万9400台から約2万7300台に増えた。
国道134号線への自動車流入が増えたことで、並行する国道1号線の交通量にも変化が見られる。大磯町の長者町交差点では、平日休日のピーク時の交通量が2〜3割減少しており、生活道路などを「抜け道」として利用するドライバーが減ることで交通安全につながることも期待される。
移動時間の短縮効果も顕著だ。茅ヶ崎市の柳島交差点と西湘バイパスまでの約4・7Km区間では、下り道路で平日午前10時〜11時に約38分かかっていたが、4車線後は約8分にまで短縮。上り道路も、午後5時〜6時に約16分から約9分に約4割減少している。休日は上下線で約3割の時間短縮効果が見られた。
4車線化は、一般ドライバーだけでなく路線バス事業者も歓迎する。神奈川中央交通は、渋滞緩和で平塚駅南口を発着するバスの定時運行につながっているといい、「大磯駅入口交差点の渋滞でバスが数十分遅れることもあったが、遅れたバスの代わりとなる予備車を出すこともなくなった」と話している。
県の調査を受け、平塚土木事務所では行楽シーズンなどの交通量についても、4車線化の効果を継続的に調査していきたいという。
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