二宮町立一色小学校(杉崎秀隆校長)で10月28日、パラリンピックの正式種目ボッチャの体験教室が開かれた。6年生50人が総合学習の時間で日本代表選手と交流し、障害者スポーツにふれた。
同校を訪れたのは、2012年ロンドンパラリンピックで日本代表キャプテンを務めた杉村英孝選手と日本代表エースとして活躍した廣瀬隆喜選手、日本ボッチャ協会強化指導部長の村上光輝コーチ。児童たちに試合の映像を見せながら、競技について説明した。
ボッチャは、重度の脳性まひや四肢機能障害のある人のためにヨーロッパで考案された。目標となる白いボールに自分の持ち球を投げたり、転がしたりして、どれだけ近づけたかを競う。障害の程度によってクラスが分かれ、個人戦と団体戦がある。ボールを投げることができない競技者はランプスという滑り台のような補助具を使って投球するという。
杉村選手と廣瀬選手はデモンストレーションで投球を披露。目標球にボールをぴたりと寄せたほか、手前にある相手ボールをはじいて目標球から遠ざけ、自分の球を接近させた。日本選手権大会で2度個人優勝している両選手のみごとな技に、児童たちは「おおー」と歓声を上げて拍手。体育館の床に置いた輪の中にボールを投げ入れる練習をして、6年生チーム対選手の試合も行った。
体験後は選手に「ボッチャをしていて良かったことは何ですか」「障害があることをどう思いますか」などと質問。杉村選手と廣瀬選手は「仕事とボッチャを両立させ、生きがいを持って毎日生活できる」「お風呂や移動に苦労する。人の手を借りて生活しているが、ボッチャでは一人のアスリートとして競技に臨み、一戦一戦頑張る」と答えた。
パラリンピック選手との交流教室はNHK横浜放送局とNHK厚生文化事業団、東京都障害者スポーツ協会が主催。お礼のあいさつをした児童は「選手の技術の高さに驚いた。パラリンピック競技に注目したい。次のリオデジャネイロで活躍して下さい」と話した。
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