県立二宮高校(高梨智校長)の生徒らを対象にした防災教育(災害図上訓練)が1月15日、同校会議室で実施された。当日は、同校1〜2年生の防災委員と生徒会役員・保護者・職員ら約60人が参加。二宮町防災安全課の職員が講師を務め、巨大地震発生の際に生徒たちがどのような行動をとれば良いかについて話し合われた。
災害図上訓練とは、地図を活用しながら地域内で大地震が発生したことを想定し、危険が予測されるエリアなどを抽出して事前に対策を講じておく訓練のこと。同校の防災教育では二宮町の防災マップなどを机上に広げ、下校途中に生徒たちが震度6強の地震に遭遇した場合の安全確保対策について検討が重ねられた。
「怪我人が出てしまった場合はどうしたら良いか」「津波浸水被害から身を守るための避難場所は?」「自宅に帰るか、学校に戻るかの判断基準は?」等について、6班に分かれて意見を集約。話し合った内容を各班の代表生徒がそれぞれ発表した。
災害が発生した際の広域避難所に指定されている同校。公共交通機関は停電や信号機停止、道路損壊などで不通となることも予測される。そのため、町職員は「まずは学校に戻り、支援や必要情報を収集することが大切」とアドバイス。家族との連絡手段については、災害用伝言ダイヤル”171”や災害用伝言板などを活用し、普段から通信障害がある状況下での連絡方法を決めておく必要があるとした。
同校では、昨年11月に全校生徒を対象とした「防災に関する調査」も実施。現在、保護者らが調査結果の集計作業を進めており、終了後に防災委員が各クラスに報告して訓練内容の共有を図るという。また、来年度秋に開催される高P連平塚秦野地区大会で、同校PTAが防災をテーマに活動報告。その際、防災教育の模様も発表される予定となっている。
大磯・二宮・中井版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|