大磯町は、鴫立庵や旧島崎藤村邸など文化的価値の高い町内施設に関連オブジェを設置した。11月3日(木)から各施設のオブジェを観賞するスタンプラリー「大磯オブジェめぐり」を開催し、悠久の歴史を味わいながら秋深まる大磯を歩く。
オブジェは旧木下家別邸(大磯迎賓舘)と鴫立庵、旧島崎藤村邸、旧吉田茂邸、大磯町郷土資料館の5カ所に設置。各施設と関連の深い言葉やエピソードが、ブロンズ、真鍮、紙などの材質で立体的に表現されている。県が創設した「新たな観光の核づくり」の促進交付金を活用して、町が彫刻家などに制作を依頼して設置を進めてきた。
鴫立庵のゆえんとなった西行の歌を記すピラミッド状のオブジェをはじめ、病床に伏す島崎藤村が最期に残した言葉「涼しい風だね」をモチーフにした作品、三井総領家第10代当主・三井高棟の人生哲学を表す「角のあるものは真直に置け」をデザインしたキューブなど6点を先行公開。旧吉田邸の設置物は来年4月にお披露目する予定で、1953年の衆議院予算委員会で吉田が言い放った「バカヤロー」の暴言を刻んだオブジェなど3点を公開する。
開催期間は12月18日まで。スタンプラリーの完歩者には先着で記念品が用意される。町産業観光課は「オブジェを介したまちなか周遊を楽しんでほしい」と参加を呼びかけている。
スタンプラリーの台紙配布、記念品の交換は大磯町観光協会駅前案内所で行う。スタンプは大磯駅、旧木下家別邸、鴫立庵、旧島崎藤村邸、大磯町郷土資料館に置かれる。
問い合わせは同課【電話】0463・61・4100。
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