大磯町で明治150年を記念したワインが誕生した。大磯町商工会商業部会による明治150年記念商品の第1弾。明治創業のワイナリーと協力し、赤・白300本ずつを販売。売上の一部を滄浪閣一帯に整備される「明治記念大磯邸園」に役立てる。
記念ワインを企画したのは、大磯町大磯にある芦川酒店の芦川博昭さん=人物風土記で紹介。同部会の明治150年記念商品開発担当を務める芦川さんは、昨年11月から節目の年を町民と祝える記念商品の開発を模索していた。本業から「文明開化と共に広まり、幅広い世代に受け入れられているワインはどうか」と焦点を絞りワイナリーを探していたところ、卸売業者から明治10年創業のシャトー勝沼(山梨県)を紹介された。
「明治150年を記念したオリジナルワインを作ってもらえないか」と打診すると「光栄なこと。ぜひ作らせてほしい」と快諾を得た芦川さんはワイナリーへ足を運び、ブドウ畑や工場を見学。商品のコンセプトや販売価格などを伝えると「明治150年記念の名に恥じないものを作ります」と心強い返答を得た。
味・ラベルにこだわり
完成したワインは、勝沼の代表銘柄「マスカット・ベーリーA」(赤)と「甲州」(白)を使用し、ビンテージワインと混合することで深みのある味わいを実現。5月に実施した試飲会では「飲むことで古い年月が思い起こされる」と好評だった。
またラベルは大磯町在住のイラストレーター、たかしまてつおさんに依頼した。「OISO」の字を「150」や灯台に見立てたり、アオバトや魚が描かれるなどカジュアルなデザイン。芦川さんは「イメージにぴったり。ファミリー層にも手に取ってもらえて、大磯の歴史や風土を語り合うきっかけになってほしい」と期待を寄せ、たかしまさんは「学生時代に山梨に住んでいたこともあり、思い出の地と今大好きで住んでいる大磯がつながる嬉しいご縁。飲みながらじっくりとラベルを眺めて楽しんでもらえれば」と話している。
28日から販売開始
記念ワインは明治150年にちなんで1本1500円(税込1620円)。1本あたり150円が寄付され、観光協会を通じて明治記念大磯邸園の整備に役立てられる。
6月27日(水)に旧吉田茂邸で関係者向けの発表会を行い、翌28日(木)から大磯町内の酒取扱店で一般販売を始める。
問い合わせは芦川酒店【電話】0463・61・0411へ。
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