大磯町の新しい特産品として栽培されているマコモタケが、品質に優れた県内の農林水産物や加工品のしるしとなる「かながわブランド」に登録された。「大磯マコモ」のブランド名で生産と消費の拡大に期待がかかる。
マコモタケはイネ科の植物。高さ2メートルほどに株が成長し、その根元に膨らんだ白い茎の部分を食用にする。9月下旬から11月上旬ごろまで収穫できる。
大磯町内では、休耕田や耕作放棄地の活用を図るために町が2013年にマコモタケの試験栽培を行った。翌年から農家が本格的な栽培に乗り出し、大磯の土地に適した品種や育成方法を研究。現在は大磯マコモ研究会に所属する生産者3人が、マコモタケのPRや販路拡大にも取り組む。
西小磯の17アールの水田で作付けをする同会代表の西方安雄さんは「ブランド登録を機に、取材や店からの注文が増えている。最盛期に入り、今年は11月中旬ごろまで収穫できそう。大磯マコモの知名度を上げていきたい」と話す。
ヘルシーで万能
ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富なマコモタケは、シャキシャキとした食感が特徴。淡白でほのかな甘みがあり、和洋中どの料理にも使える万能野菜だ。特に油との相性がよく、天ぷらやきんぴら、炒め物に適している。サラダや和え物に生で食べてもおいしい。
かながわブランドは、県とJAなどの生産者団体でつくる、かながわブランド振興協議会が審査して登録を決定する。▽消費者にアピールできる安全性と商品としての特徴がある▽統一した生産・出荷基準を守り、一定の品質を確保していることなどが条件。10月8日に開かれた審査会で大磯マコモとJA湘南が開発した「あさつゆ工房ジェラート・ソフトクリーム」が新規登録され、登録品は69品目120品になった。
大磯マコモは大磯駅前にある「地場屋ほっこり」やJA湘南の大型農産物直売所「あさつゆ広場」=平塚市寺田縄=などで取り扱っている。11月中旬頃まで販売予定。
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