相模国総社の六所神社=大磯町国府本郷=が所蔵する夫婦神像をあしらった御朱印が、4月頃までの期間限定で頒布されている。神像は同神社御祭神の「櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)」と旦那神の「素盞嗚尊(すさのおのみこと)」と伝えられ、平安時代後期の作。県の重要文化財にも指定されている。
御朱印は神社仏閣に参拝した際に、その証として受け取る印。印影と墨書の組み合わせからなるものが多く、近年は様々な寺社を巡る「御朱印集め」の人気が高まっている。同神社では以前から「六所神社」と境内の池に祭られている「龍神社」の御朱印を受け付けており、希望する参拝者に頒布していた。
夫婦神像は県内最古の作品の一つとされ、同神社では10年ほど前から年に1回だけ一般公開を行っていたが、経年劣化が進んだことから2020年を最後に公開を休止した。同神社では「文化財保護のため公開を休止しているが、参拝する皆様に歴史ある神像について知って頂きたいと昨年12月から限定御朱印を頒布している」と語る。
限定御朱印は両端に夫婦神像を配し、中央に墨書で神社名と参拝した年月日を記したもの。印影は八岐大蛇(ヤマタノオロチ)退治の際に櫛稲田姫命が姿を変えた湯津爪櫛やオロチの尾から出てきた天叢雲剣、稲穂や八雲など、御祭神の神話にちなんだ意匠が施されている。初穂料は500円。参拝の際はマスクの着用など感染症対策に協力を。問い合わせは同神社【電話】0463・71・3737へ。
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