中井町は10月1日から、新型コロナウイルス感染症の自宅療養者に食料品と日用品を届ける支援を行う。県の配食サービスを受けるには配達まで4日程度かかるため、「3日間のすき間を埋める」(町健康課)とともに、7日分の食料を用意して手厚く対応する。
パックご飯やレトルト食品、魚・肉・果物の缶詰、海藻サラダ、豆類、栄養補助クッキー、野菜ジュース、トイレットぺーパー、除菌シートなどを無償で配送する。被災地で食生活の支援活動にあたる日本栄養士会災害支援チームのリーダー資格を持つ町の管理栄養士が、これらの食料品をリストアップ。栄養バランスや主食・副菜の組み合わせなどを考慮した。防災備蓄品も活用する。
対象となるのは、小田原保健福祉事務所から自宅療養を指示された陽性者で、県の配食サービスを申し込みして町の支援を希望する町民。親族などの支援を受けられず、インターネット通販などで食料を調達することが困難な状況にもある人。電話で町健康課へ申し込む。ダンボール箱に詰めた品物を町職員が家の玄関先に「置き配」する。
9月28日に臨時議会が開かれ、支援に関連する予算を計上した補正予算が可決。30日、町は県と自宅療養者の支援事業に関する覚書を締結した。
自宅療養者に対するこのような支援は、横須賀市や厚木市、愛川町などが実施。海老名市は自宅療養者と自宅待機の濃厚接触者へ食料・生活必需品の買い物代行とごみ収集をする。鎌倉市は自宅療養者に県の配食が届くまでの3日分程度の食料配送を行う。
感染抑止へ町長が声明
8月以降、中井町で新型コロナウイルスの感染が広がった。県のまとめによると、同町内における月ごとの感染者発生数は5月が1人、6月4人、7月は5人だったが、8月は7月の9倍にあたる45人と急増。9月は26日時点で前月を上回る54人となっている。累計132人。
感染拡大を受け、町は9月22日、杉山祐一町長のメッセージ動画をYouTubeで公開した。「3密」回避やマスク着用の徹底など従来の対策に加え、不要不急の外出や人ごみを避けるよう呼びかけ。収束に向け、町民の協力を求めている。
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