県立大磯高等学校で、12月23日(木)に「磯高クリスマスフェス」が初めて開催される。このイベントは新型コロナウイルスの影響で中止になった文化祭の代替行事として、文化祭実行委員会が中心となって準備を進めてきたもの。フィナーレには打ち上げ花火が計画されており、午後5時に宵の冬空を彩る。
新型コロナの影響で、昨年度はほとんどの学校行事を中止にせざるを得なかった大磯高校。今年度は感染対策を講じながら、徐々に行事を再開していた。6月の体育祭は参加者全員がマスクや軍手を着用し、ムカデ競争などの接触が多い種目を除外して実施。2年生の修学旅行は宿泊日数を1日減らし、行き先も沖縄から長崎・福岡に変更して行った。文化祭も当初は9月の開催に向けて準備を進めていたが、緊急事態宣言が延長されたことで直前で中止を余儀なくされていた。
生徒たちが発案
文化祭の中止決定後、実行委員会内で「文化祭に代わるイベントをしたい」という声が多数上がった。試験や他の学校行事を勘案して学校側が調整したところ、12月23日なら実施可能と判明。日程がクリスマス前だったことから「クリスマスフェス」と命名し、イベントの開催を決定した。
実行委員でアイデアを出し合い、それが実現可能かを検討。1〜3年生43人からなる実行委員会が週1〜2回、昼休みに委員会を開き、学年の垣根を越えて準備を進めてきた。打ち上げ花火は、その中で最も多くの要望があったもの。文化祭のために同窓会やPTAが出資していた支援金を活用し、厚木市の花火製造会社に依頼してグラウンドから42発を打ち上げる。クリスマスイベントらしく中庭にイルミネーションを飾ったり、ダンスや吹奏楽のステージ発表、学校全体を使った謎解きなど、様々な催しが予定されている。なお校内行事のため、一般の入場はできない。
実行委員長の久保田日和さん(3年)は「3年生は2年ぶり、1・2年生にとっては初めての文化祭が開催できなくなり、磯高全体で楽しんで、思い出に残るイベントを開きたいと準備を進めてきた。地域の皆様にも季節外れの花火を楽しんでいただければ」と話している。
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