星槎国際高校湘南学習センター=大磯町国府本郷=のアーチェリー専攻で学ぶ3選手が、全国高等学校総合体育大会(インターハイ)の県予選に出場し、団体・個人の両部門でインターハイ出場を決めた。団体の部では、初出場にして初優勝の快挙。
全国への切符を手にしたのは、3年生の奥村礼矢さん(岐阜県出身)、1年生の武内俊秀さん(東京都出身)と池田皐晟さん(横浜市出身)。大会では70m離れた的を狙う個人戦で奥村さんがシーズンベストの647点を叩き出し、2位と31点の大差をつけて優勝。昨年に続き大会2連覇を成し遂げた。初出場の武内さんも個人3位に入賞、池田さんも日頃の練習の成果を発揮して、各校個人戦上位3人の合計点で順位を決める団体の部で初優勝を勝ち取った。
これまでの試合で気づいた反省点の中から、とくに大切と思う改善点を数個に絞り、意識しながら試合に臨んだという奥村さんは、安定感を発揮してチームをけん引。昨年は個人3位に終わったインターハイを「同年代のライバルに勝ち、今年こそ優勝を狙いたい」と意気込む。
「チームのことを考え、丁寧に射つことを意識したことが良い結果につながったのでは」と振り返る武内さんは大会前、「自分のためではなく、3人でインターハイに出るために射ちなさい」という寮監の助言を忠実に守った。「ここまで来られたのはチームのみんなと監督のおかげ。優勝カップで恩返しがしたい」と抱負を語った。
自主練にも地道に取り組み、チームメイトから「努力家」と評される池田さんは「考えすぎてしまう性格なので、とにかく練習の成果を出すことだけを考えた」と大会を振り返る。「2人のために、そして2人に負けないように練習して本番に備えたい」
団結力で全国へ
小5からアーチェリーを始め、中学生の頃から全国2位などの成績を残してきた奥村さんは昨年、国体の県代表やU17日本代表にも選ばれた有名人。武内さん、池田さんも奥村さんにあこがれて星槎を選んだという。面倒見がよく、ムードメーカーな奥村さんを中心にチームがまとまっている。3人を指導する茂田佳裕監督は「インターハイでは全力を尽くし、結果はどうであれ、終わった時に後悔の無いようにしてほしい。その経験を人にも伝えられるようになれば、自身の大きな財産になる」とエールを送った。インターハイは8月に香川県で開催される。
なお3人は6月に開催された関東大会にも出場し、団体の部で4位に入賞、個人の部で奥村さんが優勝している。
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