ひばりが丘保育園が閉園 市内初の保育園 57年の歴史に幕
大秦野バプテスト教会付属ひばりが丘保育園(山本龍一郎牧師・高橋多重園長)が、3月31日をもって閉園する。57年間にわたり子どもたちを見守り続けてきた、市内初の保育園がその幕を閉じる。
ひばりが丘保育園は1954年に市内初の保育園として開設、その翌年に定員42人で認可を取得して保育を開始した。
秦野市内に託児所などがほとんど無かった当時、商人のほか専売公社や市役所、病院の職員、教員などが仕事の間に子どもを預けていった。これまでの57年間で保育してきた子どもは、およそ1000人にものぼる。
高橋園長によると、閉園を決定した最大の理由は「園舎の老朽化」だ。保育園の建物として基準は満たしているものの「大切な子どもの命をあずかっている」という思いから、ここ数年閉園のタイミングを検討してきたという。
4年前に閉園を決定してからは、今年3月に全員が卒業できるように、園児募集時にも年齢などを制限してきた。
3月12日、最後の卒園式を行った。15人全員の園児を送り出した高橋園長は「現在では他にいくつも保育園ができたこともあり、当園として一定の役割を果せたのでは」と安堵の表情を見せた。
40年間にわたり同園に勤務してきた主任保育士の大津みどりさんは、「昔はスタッフが少なかったが、保護者会の皆さんが本当に率先して協力してくれた」と振り返った。また「学校の先生をしていた保護者が、自分の子どもの遠足に行けなかった時に、代わりにスタッフが付き添いで行ったこともあった」など、保護者や子どもたちとの深い信頼関係を示すエピソードも話してくれた。
同園では、3月26日(土)にかつての園長や職員、保護者会、卒業生、近隣住民らを招待して閉園記念礼拝を行う。
高橋園長は「皆さんに惜しまれながら閉園できるのはありがたいこと。近所の方をはじめ、これまで支えていただいた皆さんに心から感謝したい」と話した。
同園は、閉園後もしばらくは記念館として残され、卒園生らは訪問でき、古いアルバムなども見られるという。
訪問希望者は、事前連絡が必要【電話】 0463・81・0683。
1972年頃の教会
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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