がんばろう足柄茶 県産茶の販売再開 鹿児島産とのブレンド品「足柄仕立て」
福島第1原発の事故の影響により、出荷を見合わせていた神奈川県産茶のブランド「足柄茶」。県農協茶業センター(山北町)は9月1日から、秦野市産など放射性物質の暫定基準値を下回る茶葉と鹿児島県産の茶葉をブレンドした新銘柄「足柄仕立て」の発売を始めた。
県内で生産された荒茶からは、食品衛生法の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出。今年度産のお茶で販売できるのは、基準値を下回った「秦野市産一番茶」と、「秦野市産・開成町産二番茶」のみだった。これらの茶葉は、前年出荷実績の約4%にとどまっていたことから供給が不足。今年度の「足柄茶」は販売が出来ない状況となっていた。
しかし生産者からの要望や、「足柄茶ブランド」の灯を絶やさないためにも、今年度産の茶葉を何とか市場に出そうと計画。茶葉の生産量を確保するため、神奈川産の茶葉約2割に対して鹿児島産茶葉8割以上をブレンドした。足柄茶の風味に近づけるよう、製法を工夫。また、茶業センターは放射性物質の自主検査を実施し、安全が確認できたもののみを出荷している。
市農業協同組合茶業部で部長を務め、菩提で高梨茶園を経営する高梨孝さんは「製造できることのありがたみを再認識した。出荷を再開できて、生産者たちの意識も高まっている。みんなで力を合わせて、安全で高品質のお茶を作りたい」と決意する。県茶業センターは「ブレンドは特別な処置。次年度は足柄茶として販売したい」と説明する。
「足柄仕立て」は100g入り(840円)、徳用の200g入り(735円)、返礼品の80g入り(価格未定)を販売。包装も一新し、じばさんずやスーパーなど市内でも取り扱う。
県内では、南足柄市で収穫された三番茶が暫定基準値を下回るなど放射性物質の数値は徐々に減少。足柄茶最大の生産地である山北町など9市町村で出荷制限は続くが、放射性物質の除去など対策を続けている。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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