上地区の地域交通を担うバス路線の廃止が8月30日に決まった。これを受け新たな市民の交通手段を確保するため、10月3日(月)から乗合自動車の実証運行が開始されることになった。
上地区はこれまで、(株)湘南神奈交バスが渋沢駅から松田ランド、新松田駅、みくるべまでの3系統3区間で運行していた。平成22年2月、同社が路線廃止の意向を神奈川県生活交通確保対策地域協議会に申し出たことを受け、同8月に同地区の住民で構成された「上地区交通確保検討協議会(現上地区公共交通協議会)」を設立。新たな地域公共交通の確保を目指し、協議を開始した。
乗合自動車の実証運行が決まったことから「沿線住民の生活の移動手段は確保された」との見解で8月30日、バス路線は9月30日に廃止されることになった。
入札の結果、乗合自動車の運行業者は(株)愛鶴に決定。同社はコミュニティタクシー(渋沢駅・秦野赤十字病院ルート、おおね台ルート)を運行している。
柳川・八沢など新ルートも
実証運行では狭路でも対応できる10人乗りワゴン車を採用。ルートは基本的に今までのバス路線を踏襲するが、渋沢駅南口から沼代会館前までの路線は廃止された。一方で、住民から要望の多かった柳川・八沢エリアや湯の沢団地、県民の森付近などに新たなルートが作られた。新設の停留所は16カ所で、総距離は従来の10・35Kmから16・95Kmに拡大する。実証期間は10月3日から平成24年3月まで、1便あたり4・7人以上の利用を目標とする。
また親しみある地域公共交通を目指し、同協議会は愛称を募集。石井裕介君(上小5年)の作品をもとに「行け行けぼくらのかみちゃん号」に決まった。
「新しい路線は地元の要望を生かした。長く使ってもらえる交通手段にしたい」と同協議会の飯塚邦夫会長。運行を委託された(株)愛鶴の篠原俊正取締役副社長は「代替案ではなく、より利便性のあるシステムにすることが大切。地域の方に”自分たちの乗り物”という意識を持ってもらい、住みよいまちづくりに繋がれば」と話した。
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