本町地域高齢者支援センターが10月3日、片町通りの紀伊国屋ビル1階に開設された。これまでは事務所が鶴巻北にあった同センター。担当エリア内に移転したことで、地域住民が利用しやすくなると期待されている。
地域包括支援センターは地域住民の保健・福祉・医療などに関する相談を総合的に受ける窓口。平成18年の介護保険法改正で制定され、各区市町村に設置されている。秦野市は「地域高齢者支援センター」と独自の名称を使っており、5つ開設。運営法人に外部委託している。
本町地域高齢者支援センターの運営は、鶴巻温泉病院などを経営する医療法人社団三喜会が受託。平成18年までは「在宅介護支援センター」として本町・鶴巻地域の担当だったが、地域包括支援センターに移行してからは本町のみの担当になった。しかし、資金や物件に目処が立たず、移転に難儀していた。
センターの主任介護支援専門員・佐藤雅美さんは「相談者が気軽に立ち寄っていただけるようになったらうれしい。地区の民生委員さんともより連携が取りやすくなる」と話す。これまでは利用者から「なぜ鶴巻に」という声が挙がっていた。直接来所は他センターも少ないが、同センターの場合、昨年度の相談者延べ件数3756件中、来所はわずか数件だった。
センターでは介護や健康だけでなく虐待や財産管理に関する悩み、相談も受けている。また、要支援認定者の介護予防ケアプラン作成・サービス調整の支援、一般市民向けの啓発講座などを行っている。
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