第5回全日本ジュニア短歌大会の入賞者がこのほど発表され、市立堀川小学校(相原雅徳校長・489人)の吉岡杏侑美さん(6年)と鈴木美咲さん(同)が選者賞を受賞した。市内の生徒が上位の選者賞を受賞するのは、同大会が始まって以来初となる。
同大会は日本で最大規模の歌人の親睦団体”日本歌人クラブ”が主催し、短歌の裾野を広げるため若者を対象に平成19年から行っている。
吉岡さん、鈴木さんが応募した小・中学生の部では、全国から6732点の作品が寄せられた。秦野市からは1547作品の応募があり55作品が入賞した。
鈴木栄子賞を受賞した吉岡さんの作品は『生きるのに必死だった古代人今の私は必死だろうか』。何不自由なく生活をし、中学受験を控えながらも勉強に身が入らなかった時期を振り返り作品にした吉岡さん。率直な自分への問いかけが真剣でさわやかと評された。「文章や詩を書く事が好きなので嬉しかった。母も詩が好きなので、報告したら一緒に喜んでくれました」と感想を話した。
中根誠賞を受賞した鈴木さんの作品は『水そうでいわしの群れが泳いでるかべにぶつかるいわしもいたよ』。校外学習先の水族館で見たいわしの群れの中の1匹が水槽にぶつかり、印象に残った出来事として作品にした鈴木さん。いわしの小さな失敗に親しみを感じ、その情景を家族に報告している心温まる作品と評された。「文章は苦手なのでびっくりしました。両親も喜んでくれたので、来年も挑戦したい」と話した。
授業に工夫し国語力を向上
受賞者の2人が通う堀川小では、子どもたちの国語力を高めるために学校独自の取り組みとして3年前から国語に関する校内研究に取り組んでいる。
同研究では、作文力向上のために子どもたちが日々感じたことや見たことを用紙に書き校内に掲示したり、生活の様子を表現した短歌を作り校舎入り口に掲示している。また、漢字力向上のために表彰制度を取り入れた「漢字読み書き検定」などを行っている。子どもたちは楽しみながらゲーム感覚で文章能力が上がり、保護者からも「自宅で兄弟揃って検定の練習をしている」と評判だという。
校内研究主任の市川由美子教諭は「子どもたちはだんだんと国語に対して興味が出てきた。今回の入賞のように生徒の頑張りは先生の励みにもなる。とても嬉しい」と喜んだ。
秦野市は歌人・前田夕暮の生誕の地として知られる。市立図書館では、夕暮祭短歌大会などを企画し短歌の普及発展に力を入れてきた。同館の西野節館長は「秦野の子どもたちの文章力は優れている。図書館としても今回の受賞は本当に嬉しい」と話した。
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