秦野版 掲載号:2012年4月21日号
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二宮美夏さん初書道展 脳性麻痺のハンデを越え20年の集大成

「お父さんも好き」という「鶴舞亀遊」の掛軸と
「お父さんも好き」という「鶴舞亀遊」の掛軸と

 市内横野在住の二宮美夏(みか)さん(30歳)が初の書道作品個展を開催する。脳性麻痺で生まれつき右半身が不自由というハンデを負う美夏さんが20年続けてきた作品の集大成だ。

 作品展は5月8日(火)から13日(日)まで、あしがり郷瀬戸屋敷(足柄郡開成町金井島1336)で開催される。時間は午前10時から午後6時。額装や掛軸など約30点余りを展示する予定だ。

 美夏さんは脳性麻痺による右半身麻痺、知的障害を持って生まれた。書道を始めたのは10歳の時。担当医から「書道は気持ちを落ち着かせる」と聞き、美夏さんの母親の恵美さんと親交のあった小林綵翠さんが書道の先生と知り、教室へ通い始めた。

 小林さんは当時を「どう指導したらいいか私も手探りだった」と振り返る。右目が見えないため右払い右曲りの線が描きにくい。1度に書ける枚数の限界は1、2枚。小林さんは頭を抱えたという。しかし「美夏ちゃんのまず『分かった』と言って挑戦する姿、その素直さが現れたような書を見て、型通りの指導でなく、美夏ちゃんらしい字を」と考え方を変えた。

 美夏さんの手術を挟みながらも二人三脚で書道を続け、今年で20年。美夏さんの額装などを注文していた画材屋エコールから「折角なら1つの形に」と個展開催の提案があった。美夏さんの通う福祉施設、丹沢レジデンシャルホームに相談したところ、開催を後押ししてくれたという。美夏さんも「やる!」と即答し、恵美さんは「美夏を支えてきてくれた人たちへ、感謝の気持ちを表したい」と開催を決めた。

 美夏さんが一番好きな作品は「お父さんが好きって言ってくれた」という「鶴舞亀遊」の掛軸。書道は楽しいかとの問いに満面の笑みで元気よくうなずく姿を、小林さんと恵美さんがにこにこと見つめた。
 

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