球児180人の似顔絵 岡部仁之助さんが個展
秦野少年野球チーム・スプラウトの代表を8年間務めてきた岡部仁之助さん=戸川在住・76=が、宮永岳彦記念館市民ギャラリーで、チームの卒業生180人分の似顔絵を展示する個展を開催している。
岡部さんが喜寿の記念に「今まで生きてきた証を残したい」との想いから初めて開催している個展。秦野や小田原の風景の水彩画16点、絵手紙30点も展示される中、ひと際目を引くのが180人分の球児の似顔絵を卒業年度別に分けた9枚のパネル。
自身も野球少年だった岡部さん。就職した後も会社の野球部に所属していた。その野球経験を買われて、1983年に当時のスプラウトの監督から指導を依頼された。それから2002年までの間、指導者や、代表という立場でチームに携わってきた。
また、中学高校は美術部に所属。美術大学を目指したこともあったという。現在でも絵は趣味として続け、市内で活動する絵手紙愛好会で絵手紙を描いている。
当時スプラウトでは卒業記念に文集を作成しており、その中に「卒業生の似顔絵を描いて欲しい」と要望があり、1985年から16年間でのべ180人の卒業生の似顔絵を描いた。
瞳を見て本質を描く
卒業が近づいた真冬の練習の最中、小学6年の球児たちは1人ずつガラス張りの個室に呼び出される。待っていたのはウインドブレーカーに身を包み、紙と鉛筆を持った岡部さん。「球児たちはみな『お願いします!』と元気よく挨拶して入ってきた」という。デッサン中「野球は好きか、将来何になりたい」と話しかけたり、わざとゆっくり鉛筆を削ったりして緊張をほぐしながら鉛筆を走らせた。今まで成長を見てきた教え子と1・5mの距離で対面する。外部とは一線を画した空間に2人きりでいた当時を「そのときは誰よりも深く子どもと関われた。子どもたちにとっては大変だったかも」と振り返る。
1人ひとりの顔の特徴をつぶさに観察しながら、特に目元の描写に力を入れた。「純粋で真っ直ぐな瞳を見ていると本質が見えてくる気がする」と話した。
今回の個展開催について岡部さんは「ここまでこられたのもスプラウトの保護者や、今でも声をかけてくれる教え子、仲間がいたから」と周囲への感謝を話した。
8日まで開催
同展は8日(月)まで宮永岳彦記念美術館市民ギャラリーで開催している。開館時間は10時から18時(最終日は16時)。入場無料。
問合せは同館【電話】0463・78・9100へ。
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