コミュニティタクシー 本格運行後初の改定 ルート・ダイヤなど変更
交通空白・不便地域や不採算バス路線などの対策として市内2ルートを運行するコミュニティタクシー。2月4日付でルート・ダイヤ変更及び停留所の新設・廃止が行われた。ルート変更などの大幅改定は2011年の本格運行開始以降初めて。
市内のコミュニティタクシールートは東海大地区を走る「おおね台ルート」と、渋沢地区から南地区を抜ける「渋沢駅・秦野赤十字病院ルート」の2本。2008年から3年間の実証運行を経て、2011年4月から本格運行されている。
おおね台ルートは循環に統一
おおね台ルートは「しおのみや児童遊園地」から「鶴巻温泉駅北口」までの路線を廃止。東海大学前駅とおおね台を循環するルートに統一された。停留所も見直され、「東海大学前駅北口」を廃止した一方、「北矢名郵便局入口」と「おおね台A」の2カ所が新設された。
統一で廃止された鶴巻方面の路線は、1日に1人乗るか乗らないかの赤字路線状態が続いていた。市公共交通推進課は昨年11月頃、沿線自治会の代表者などからなる地域懇談会の席で「(コミュニティタクシー自体を)無くさないことが大事」と地元の納得を得て、今回の変更に至ったと説明する。ルート統一によりダイヤも効率化され、30分に1本の運行となる。
新設された「北矢名郵便局入口」は昨年5月頃から要望が上がっていたもの。「おおね台A」は実証運行の時点で要望があったが、交差点が近いことから警察の許可が下りなかった。しかし、同地区の周辺住民からの強い要望を受け、市は再度警察と協議。警察の立会いのもと安全が確保された地点に設置された。新設に伴い利用者の1人は「少しの距離でも歩くのが辛い時がある。便が良くなって助かる」と話していた。
渋沢・赤十字ルート渋滞回避へ
渋沢駅・秦野赤十字病院ルートは、ルートや停留所の廃止はなく、停留所の新設とダイヤの一部が変更となる。
交通渋滞で時刻表通りに運行できないことが課題だったこのルート。渋滞時間と被る時間帯のダイヤを変更し余裕を持たせることで、時刻表通りの運行を図り利用者増加を見込んでいる。
新設された停留所「十王堂会館」は「若竹の泉」と「渋沢公民館入口」の間に設けられた。坂道のカーブ途中にあるため、当初は警察の許可が下りなかったが、秦野市が運行する公共施設巡回バス「フレンド号」が今年3月末に廃止されることを背景に、カーブから少しずらすことで承諾が下りた。
ダイヤ短縮でコストを削減
また両ルート共に、利用者が少ない早朝や夜の便を減らすなど、ダイヤを短縮した。運行時間自体が短くなることでコスト削減になる。同課によると、2011年度のコストは、両ルートを合わせ約1450万円、収益は約900万円で、差額の赤字分を市が負担し運営しており、今年度も同様の実績が見込まれている。今回のダイヤ短縮で、おおね台ルートは約30万円、渋沢・赤十字ルートは約50〜60万円の経費削減が可能と同課は予測している。
全体の利用者は本格運行以降も減少することなく安定しているという。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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