秦野高校 31文字の熱き戦い 短歌甲子園に初出場
県立秦野高等学校3年の井上恵太さん(17)、和田雛さん(18)、片山百恵さん(17)の3人が、岩手県盛岡市で8月21日から23日(金)まで開催されている「第8回全国高校生短歌大会 短歌甲子園2013」に出場している。秦野高校が同大会に出場するのは初。
短歌甲子園とは、近代短歌に新しい世界を切り開いたといわれる青春の歌人、石川啄木を顕彰するとともに、若い世代の短歌づくりを振興するために開催している、全国の高校生を対象とした短歌大会。
今大会には、全国から48校66チームの応募があった。このうち、昨年度の優勝校及び準優勝校チームを含む36チームが予選を通過し、全国へ駒を進めた。
秦野高校チームの井上さん、和田さん、片山さんは2年生のクラスメイト。現在は、小論文や短歌などを学ぶ国語の選択授業で机を並べている、「仲良し3人組です」と口を揃える。
大会出場を思い立ったのは、リーダーを務める井上さん。授業で短歌を学んでいたこともあり、「面白そうだな」とメンバー集めに奔走した。3人1組というチーム構成のため、選択授業のクラス全員に呼びかけ、和田さんと片山さんとチームを組んだ。
予選は、未発表の自作短歌を1人1首、各校合計3首を応募して審査を受ける。
井上さんの作品は、「太陽に 腕まくりして汗かいて 白黒つけてやろうじゃないか」。体育祭の勝敗の行方と日焼けした自身の腕の白黒をかけたという。
和田さんは、「フツフツと熱気高まる 体育祭 砂埃あげ風が過ぎてく」。暑さと生徒たちの熱気でよけいに盛り上がる体育祭の情景を詠んだ。
片山さんは、「あと5分 そんなつもりが大寝坊 バスは無慈悲に走り去ってく」。大急ぎでバス停に向かったものの、目の前でバスが発車して乗り遅れた切ない気持ちを切り取った。
3人に全国大会出場の吉報が届いたのは7月上旬。「応募したことを忘れていた」という3人は、驚きとともに「頑張って考えたかいがあった」と喜びあった。
短歌の魅力を「日本人らしさを感じられる。韻を踏んだ独自のリズム感が良い」という。
全国大会は、1日目に題が発表され、2日目に第1次リーグ、3日目に決勝戦が行われる。3人は出発前の合言葉「頂上(テッペン)とるぞ」を胸に、31文字の熱き戦いを繰り広げている。
3人を教える根岸清一教諭は、「光る句が多い3人。題を見た瞬間に感じたこと、言葉のひらめきを大切に頑張ってほしい」とエールを送った。
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