臼井昭二さん 南小に金次郎像を寄贈 「目的持って努力して」
秦野市立南小学校(森基夫校長・全校児童1086人)に二宮金次郎(尊徳)の石像が臼井昭二さん(71・菖蒲在住)から寄贈され、9月2日に全校児童を集めた臨時朝会で除幕式が行われた。市内小学校に金次郎像が寄贈されたのは45年ぶり。市内13小学校のうち金次郎像があるのは、本町、大根、東、北、西、上小学校と今回寄贈された南小学校の7校。
寄贈された二宮金次郎像は臼井さんが出資し、学区内の上今川町にある(有)守屋石材店が実制作を請け負った。森校長は臼井さんから今年2月に寄贈の話を受け、尊徳に縁の深い小田原市をはじめ様々な金次郎像を見に行き、同店の守屋光明社長(77)とデザインを決めた。制作期間は1カ月程で、石塔や彫刻に使用される中国産の白御影石を彫り出して作られた。制作費と設置費合わせて約120万円。石像自体の大きさは約120cmで台座を含めると約220cm。
臼井さんは上小学校PTA会長や、上地区の青少年育成協議会会長なども務め、地域の子育てボランティアに30年以上携わってきた。市PTA連合会の会長を務めていた当時、南地区のPTA会長から「南には二宮金次郎像がない」という話を聞いた。臼井さん自身も上小学校のPTAに携わっていた時に、市民から上小学校に金次郎像を寄贈してもらった経験があった。今年10月に行われる全国報徳サミット秦野市大会をひとつの契機にし、また、南小学校には臼井さんの孫も通学していることから今回の寄贈を行った。
寄贈にあたって、はじめは「ためらいがあった」と話す臼井さん。第二次世界大戦下では二宮尊徳の教え「報徳思想(積小為大、至誠、勤労、分度、推譲)」が「お国のため」という目的のもと利用された経緯や、信仰の問題、またそれらからくる設置後のいたずらのことなどの懸念があったという。臼井さんは森校長はじめ色々な校長に相談し、今回の寄贈を決めた。
臼井さんは「子どもたちには、何でもいいからできれば将来どうなりたいかという具体的な目的をもって努力していって欲しい。知識を広げ、様々な経験をして豊かな人生を送ってもらいたい」と話した。森校長は「作るなら見栄えのするものを地元の業者さんにお願いしたいと思っていた。臼井さんや守屋社長はじめ皆様方のお力で完成できた。非常にありがたいことだと思っています。これを機会に、児童たちにも二宮金次郎に興味を持ってもらうよう活用させていただきます」と話した。
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