平沢在住の伊藤大地さん(南小6年)が4月19日、20日に東京体育館で行われた極真空手の大会「2014国際親善空手道選手権大会」に出場。組手競技部門11歳男子重量級で3位入賞を果たした。
極真空手は漫画『空手バカ一代』のモデルで知られる大山倍達(ますたつ)が創始した実践型の空手競技。突き・蹴り・肘打ちなどで実際に相手へ打撃を加え、一本や技有りを奪うことで勝敗を決める。小学生の試合時間は1分半で、ヘッドギアなどの防具を装着し行う。
同大会は、極真空手の中でも有数の規模を誇る国際空手道連盟極真会館(松井派)の主催で、多地域の選手間交流を目的に開催されている。同流派は国内に900道場、海外に6500道場あり、総累計会員数は1300万人を超える。今回も、各道場の推薦などで選ばれた強豪選手らが、ロシアなどの海外からも集い、約1500人の選手が参加した。
伊藤さんは西湘支部からの推薦で今大会に出場。膝の調子が悪く、ここ3カ月は蹴りを控えた稽古に徹していたという。試合当日も膝に腫れが見られ、テーピングをしての出場。しかし、2回戦目の前半には上段廻し蹴りで技有りを奪う健闘を見せ、準々決勝まで判定で勝ち上がった。足への攻撃を受けていたこともあり、準決勝で敗れたものの、3位入賞となった。伊藤さんの通う極真会館西湘支部長の福田達也先生は「大地は力の強い選手。組手が多彩なわけではないが、こちらがアドバイスすれば器用にこなせる。今回も万全な状態だったら優勝していたかもしれない」と教え子の入賞を称える。
家族を守る強さを目指し
伊藤さんが空手を始めたのは5歳。伊藤さんの3つ年上の姉がダウン症で、母親が周囲への対応などに思い悩んでいた頃だった。「お母さんを守りたい」。強い思いを抱き、空手の道に飛び込んだ。小学校3年生のときに、他流の道場から、極真会館に移籍し、白帯から再スタート。現在では黒帯の2つ前の段階である茶色帯まで昇級した。2012年には神奈川県空手道選手権大会で優勝。昨年は極真祭全日本青少年大会で3位、西東京大会城西カップでは準優勝を果たした。
週に数回の稽古に加え、伊藤さんは自宅でもサンドバッグなどで練習に励む。両親は精神面でも息子の成長を感じるという。「試合や合宿などを通して友達の輪が広がったし、高校生の先輩に連れられているうちに、一人で電車移動もできるようになったようです」と伊藤さんの母親は話す。伊藤さんは毎年、姉の学級担任に「お姉ちゃんをよろしくお願いします」と一人で挨拶をしに行くという。伊藤さんは「自分はまだまだ。もっと強くなって、家族を守れるようになりたいです」と話す。
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