昨年4月に創立40周年を迎えた秦野市立広畑小学校(大草淳一校長・児童270人)が記念行事として、1年生から6年生の全校児童が10年後の自分へ宛てた手紙「タイムトラベルレター10年後の私へ」をしたためた。約300通の手紙は同校で保管され、創立50周年の記念日となる2024年4月10日をめどに各家庭に届く予定だ。
タイムトラベルレターの発案者は、大草校長。創立40周年を迎えるにあたり、以前から子どもたちの記念になるような行事はないかと考えていたという。
昨春、泉蔵寺(千村)に出かけた際、幼い字で書かれた時代を感じる1通の手紙が同寺に届いているのを発見。住職に話を聞いたところ、10年前、子息が渋沢小創立30周年記念で書いたタイムトラベルレターという事が分かった。
「これだ!」と大草校長はすぐにPTAに呼びかけ、実現に向けて話を進めた。手紙を書くタイミングは、児童自身が1年間の成長を1番感じられる年度末にしようと、先月、全校生徒に用紙が配布された。
この用紙にも大草校長のこだわりが詰まっている。開封した時に懐かしさを感じてもらえるよう、あえて学校で普段使用している再生紙を利用した。便箋の他に、今現在の自分を記録しておくための1枚も用意された。背の高さや靴のサイズ、好きな教科等を書くスペースの横には、子どもたちに人気の妖怪キャラクターやゆるキャラ等のイラストも載せた。「文字だけよりも思い出がぐっと鮮やかに蘇るでしょ」と笑う。
1年の坂本來瞳(くるみ)さんは「私は絵を書くことが好きです。どんな大人になってるの」と未来の自分へ、卒業を明日に控えた6年の菊池歩夢さんは「好きな音楽は何ですか。仕事はしていますか」と大人に成長している自分へ問いかけた。他にも、それぞれの手紙には、友人の名前や母親の卵焼きが好きなこと、秦野のまちが大好きな理由等がしっかりとした字で書かれていた。
タイムトラベルレターは、色あせない様に密閉容器に保管される。
大草校長は「きっと子どもたちは手紙を書いたことを忘れてしまうと思う。それだからいい。開封した時、当時の自分を思い出すと同時に成長した自分を見つめ直すきっかけになれば最高に嬉しいね」と話した。
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