秦野市立渋沢中学校の3年生美術部員11人が、3月19日から25日の5日間を利用して、秦野市消防団第6分団第3部の消防団詰所(千村871)のシャッターに”火の用心”を呼び掛けるイラストを描いた。詰所は市内に36カ所あるが、子どもたちによるイラストが描かれているのは、他に渋沢の詰所のみ。
発案者は、渋沢中学校の元PTA会長でボランティア等を通して現在も同校と関わりを持つ諸星恵造さん(52・渋沢)。
昨年、千村の詰所を見て、外壁は塗り替えられているのにシャッターが色あせている事に気が付いたという。自身も5年前まで消防団に所属していたこともあり、気になって市消防本部に問い合わせたところ、塗装の予定はないとの返答だった。
諸星さんは10年前に、渋沢の詰所に同校の生徒有志がイラストを描いた時にも関わっていたことから、すぐに行動を開始。昨秋、同本部に「子どもたちに絵を描かせてもらえないだろうか」と打診したところ、快諾を得た。同時に、渋沢中美術部顧問の右納綾子教諭にコンタクトを取り、部員にも伝えてもらったという。
「作品を発信できる良い機会」と大喜びしたという部員たち。「消防団」をテーマに、1人ひとりがデザインを考案した。
15枚のデザイン画は千村の消防団員が選定し、門脇菜々子さん(3年)が描いた団員に扮した猫が消火ホースを持つ絵柄に決定した。千村は八重桜の名所としても有名で、イラストには桜の木も追加された。
製作初日の3月19日、部員たちは諸星さんが設置した足場に登り、グレー一色のシャッターをアイボリーに塗り替えた。えんぴつと紐で下書きをし、「猫」「桜」とそれぞれの担当を決めて丁寧にペンキで描いていった。
製作中、通りがかる地域の人から「頑張ってね」と声を掛けられることも多く、シャッターが目に留まることが嬉しいという部員たち。「私たちが描いたイラストが消防団のPRや火災の予防につながれば嬉しい」と笑顔で話した。
諸星さんは、子どもたちだけではなかなか地域ぐるみの活動をすることは難しいといい、若者たちの笑顔を前に「私みたいなおせっかいオヤジが地域には必要なんだよ」と目を細めた。
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