母の日のカーネーションに対し、父の日の花といわれるバラ。秦野市を代表する特産花卉(かき)のひとつで、約1カ月後の父の日(6月21日)を前に、市内生産者のハウス内では出荷を待ち望む色とりどりのバラが甘い香りを漂わせている。
秦野は、バラの栽培に適しているとされる水はけ、水持ちの良い土壌に恵まれている。栽培量は年間約400万本で、神奈川県内で1位、2位を争う生産量を誇る。
市内のバラ農家によって構成される「JAはだの花卉部会バラ部」には、県内で最も多い16人の生産者が所属し、約50種類のバラを栽培している。
同バラ部の伊藤伸一部長(61)の鶴巻にあるハウスでは、真紅の「サムライ」や黄色の「ゴールドラッシュ」、芳醇な香りの「ブルジョア」、白地にピンク色のふちが付いた「レビュー」の他、冬場は花びらが茶色で暖かくなるとオレンジ色になる珍しい品種の「コーヒーブレイク」など6種類を栽培している。1日に2回収穫作業を行い、多い日では1日に1千本近くを出荷しているという。伊藤部長は色鮮やかな花をつけたバラの束を手に、「例年通り質の高いバラができた」と目を細める。
父の日の普及活動をしている日本ファーザーズ・デイ委員会によると、父の日のイメージカラーは黄色。伊藤部長は、「毎年この時期は黄色のバラの出荷量が増加する」といい、作業に力が入るという。
秦野市産のバラの8割は東京市場に、残りの2割は県内市場に出荷される。市内では、各生産者のハウスの他、じばさんず等で販売されている。
チャリティ装飾展示
同バラ部では、販売促進キャンペーンの一環として、父の日を前に毎年市役所本庁舎1階ロビーで行っているチャリティ装飾展示を、6月16日(火)から19日(金)に開催する。
約100本が展示され、それ以外に2本1組の花束350束が用意され、募金者に花束がプレゼントされる。募金は、市社会福祉協議会へ寄付予定。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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