180人が秦野駅まで行進した
秦野市交通安全対策協議会が、春の全国交通安全運動と５月20日の「交通事故死ゼロを目指す日」に合わせて５月11日、パレードを行った。市単独の交通安全パレードは近年でも例がなく、関係者約１８０人が市民に向けて啓発活動を行った。
秦野市は昨年、年間交通事故死ゼロを達成。人身交通事故の発生件数も前年に比べ減少したが、今年はすでに死亡事故が２件発生している。秦野警察署によると４月末の段階で人身交通事故件数は１３３件。件数はほぼ横ばいだが、人身が絡まない物損事故は増加しており、重大な事故に繋がる潜在数は多いと見ている。
こうした現状を踏まえ、今年は「春の全国交通安全運動」に合わせて、市民の交通安全意識の高揚を促そうと交通安全パレードを計画。秦野警察署や市交通安全協会、市くらし安全課などからなる同協議会が主催し、本町中学校から秦野駅北口まで約１・３Kmをパレードすることになった。
白バイの先導で始まったパレードは、本町中吹奏楽部の演奏に合わせて関係者らがのぼりなどを掲げて行進。秦野駅では６月の道路交通法改正内容である「自転車運転者講習」について説明したチラシなども配布し、道行く人に交通事故死ゼロや交通安全を呼び掛けた。同警察署の阿部正彦交通課長は「地道な活動が市民の意識向上につながる。これを機に一件でも事故がなくなれば」と話した。
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