曽屋在住のピアニスト・梶山佳美さん(27)が7月19日(日)にタウンニュースホールで初の単独リサイタルを開く。プログラムは全曲ショパンで構成する予定だ。
梶山さんは4歳でピアノを始め、桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学音楽学部ピアノ科、同大研究科で学んだ。万里の長城杯国際音楽コンクールピアノ部門大学の部1位など数々の受賞を経験。現在は市内でピアノ講師をしながら演奏家として活動を続けている。
「単独のリサイタルは、以前から抱いていた夢の1つでした」と梶山さん。自身初となる今回は、好きな作曲家ショパンで構成した。きらびやかで心に響くその音色に、幼い頃から憧れがあり、「初めてのショパンの曲『小犬のワルツ』の楽譜を渡されたときは嬉しかった」という。
これまで技術や表現力を磨いてきた梶山さんにとって更なる飛躍のきっかけとなったのが、2014年夏にショパンの祖国ポーランドで参加したセミナーだ。国立ショパン音楽大学に通い、ショパンと同じ場所で練習をする中で、「ピアノの詩人」と呼ばれるショパンが曲に込めた心情や祖国愛に思いを馳せたという。「現地で味わった風土やものにした曲の良さを表現し、心地良い演奏会にしたい」と梶山さん。今回のリサイタルでは、梶山さんが1番好きなショパンの曲『アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ』も披露する。午後1時半開場、2時開演。チケット2500円。予約は梶山さん【電話】080・4612・7960へ。
祖母の最期をピアノで送り
今年1月、梶山さんの祖母が他界した。自分のピアノを楽しみにし、コンクールの受賞を泣いて喜んでくれた祖母は、梶山さんにとって特別な存在だった。息を引き取る2時間前、看護師から「そろそろかもしれない」と告げられた梶山さんは、病床の祖母の傍に電子ピアノを運んだ。演奏しながら「これはあのコンクールで弾いた曲だよ」と話しかけると、意識の無いはずの祖母はゆっくり頷いてくれたという。「祖母の最期をピアノで送ることは自分にしかできないことで、続けてきて良かったと、初めて強く感じました。これからも自分にしかできない演奏を探したいです」と梶山さんは話す。
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