西大竹の介護老人保健施設「ひまわりの里」(医療法人社団佑樹会)のコンクリート壁に、南が丘小学校の児童らが約1000本のひまわりの絵を描いた。デザイン画の製作や児童の指導は、東海大学教養学部芸術学科の池村明生教授とゼミに所属する学生らが行った。
壁の大きさは横幅約55m、高さ約3・8m。7月6日から開始し合計6日間にわたり4クラスずつが施設を訪れ、全校児童約700人が1、2本のひまわりを描いた。
この「ひまわり壁画プロジェクト」のきっかけは、同施設の入居者の声。昨年10月のオープン後、壁の向かい側の部屋の入居者が「閉塞感がある」「窓の外がコンクリートだと寂しい」と話していたことを受け、施設職員の浦野信さんが企画を立ち上げた。今年2月に芸術学科がある近隣の大学に呼びかけたところ、池村教授が「地域連携のひとつになれば」と賛同した。
その後教授が次長を務める同大学地域連携プログラムTo―Collabo推進室の共催、秦野市、市教育委員会と南が丘小学校の協力を得て本格始動。4月からゼミの3年生も加わり、「施設の名称にもなっているひまわりをモチーフにした絵」という浦野さんの希望をもとに、壁一面にひまわりが広がるデザインが決定。子どもたちでも参加しやすいようにスタンプ技法にするなど、アイデアを出し合い準備を進めてきた。
描き始めて5日目に当たる7月13日には、1年生と4年生の児童らが参加。用いたのは学生が作った発泡スチロールのスタンプ。ビニール製のエプロンを着けた児童は、学生に教えてもらいながら壁にスタンプを押し、「面白い」「うまく押せた」と楽しんでいた。そばでは施設の利用者も見学し、一緒にスタンプを体験した女性は「とてもきれいで、明るい気持ちになった」と微笑んでいた。中心で取り組んでいた学生の松浦桃子さんは、「人と触れ合う企画がしたかったので嬉しい」とコメント。浦野さんは華やかになった壁を前に「最高。いろんな人が関わって、みんなが笑顔になっている」と、プロジェクトの成功を喜んだ。
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