秦野市出身の指揮者 山田和樹さん(36)とメゾソプラノの加藤のぞみさん(28)が、1月3日(日)にNHKホール(東京都渋谷区)で公演される「第59回NHKニューイヤーオペラコンサート」に初出演する。コンサートは同日、NHK―EテレとNHK―FM(周波数83・5または81・9)で午後7時から9時まで生放送される。
NHKニューイヤーオペラコンサートは、海外や国内の第一線で活躍する豪華なソリスト陣による、新春恒例の華やかなオペラのステージ。
今回のテーマは、「ライフ・イズ・ビューティフル〜いのちの輝き〜」。ジョアキーノ・ロッシーニ、ジュゼッペ・ヴェルディ、ジャコモ・プッチーニ等イタリアオペラを軸にしながら、ジョルジュ・ビゼーやシャルル・グノーといったフランスの作曲家の作品、モーツァルト等オーストリアの作曲家の作品、バロック音楽も登場して、バラエティ豊かな構成で約20曲ものオペラ・アリアが演奏される。
「プレッシャーを強く感じる」
同コンサートの指揮を務める山田さんは、「責任とプレッシャーを強く感じている」という。これまでに何度か主催者側から出演の打診があったというが、「自分にとってはあまりに大舞台なので、固辞していた」ものの、担当者が足繁く説得し、今回の初出演につながった。
オペラは、舞台の幕が開くオーケストラの序曲からもうすでに物語が始まっている。その時代に合わせた衣装や舞台装置の豪華さも見どころで、歌手の表情や仕草、その歌声で知らぬ間にオペラの世界に引き込まれていくという。
山田さんは、「歌声に酔っていただきたい。歌合戦ではありませんが、”紅白”のクラシック版としてお楽しみいただくのも面白いかと思います」と言う。また、加藤さんと初共演することを楽しみにしているといい、「とても素晴しい歌手。同郷の一人として誇りに思う」と話している。
「夢のまた夢の舞台だった」
「夢のまた夢の舞台だったので、出演が決まってもなかなか実感がわかなかった」と加藤さん。山田さんとの共演も「こんなに早く叶うなんて夢にも思っていなかった」といい、2日後に迫った同コンサートに向けて集中力を高めている。
加藤さんは、ジャック・オッフェンバック作曲のオペラ『ホフマン物語』の舟歌(二重唱)をソプラノ歌手と歌いあげる。加藤さんが持つ音域のメゾソプラノは、オペラで若い男性役を演じる事が多くあるといい、同物語でもニクラウスという名の男性役を演じる。
海外生活が3年目になる加藤さん。辛い時や忙しい時にふと目を閉じ、実家にある自身の部屋から望む丹沢の山々を思い浮かべることがあるという。2013年の夏には、地元で初のリサイタルをタウンニュースホール(南矢名)で行い、割れんばかりの拍手が送られたことも印象深く残っているという。力の源である秦野を思い、「聴いている方の身体に染み渡り、心に響くような演奏を届けたい」と笑顔を見せた。
山田和樹(やまだかずき)
1979年秦野市生まれ。東京藝術大学指揮科卒。指揮法を松尾葉子、小林研一郎の両氏に師事。2009年ブザンソン国際指揮者コンクール優勝。以後、ヨーロッパの一流オーケストラを次々に指揮。小澤征爾氏の代役を度々務める。現在、スイス・ロマンド管弦楽団首席客演指揮者、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団首席客演指揮者、他。ドイツ・ベルリン在住。
加藤のぞみ(かとうのぞみ)
1987年秦野市生まれ。小田原高校在学中に第59回滝廉太郎記念全国高等学校声楽コンクールで1位となる。以後、様々な賞を受賞。東京藝術大学音楽学部声楽科卒。同大学院オペラ専攻を首席で修了。ヨーロッパを拠点に数々の公演に出演し好評を得る。現在スペイン・バレンシアの劇場直属の研修所に所属。二期会会員。
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