秦野菓子組合(神戸(かんべ)和彦組合長)が5月28日(土)・29日(日)に秦野市文化会館で開かれる秦野市商工まつりで、『人の一生とお菓子』をテーマに和菓子を展示する。日頃見ることのできない職人技を見学してもらおうと、どら焼き(1個100円)の実演販売も今回初めて企画した。
秦野菓子組合には市内の和菓子店や洋菓子店30店舗が加盟。これまで全国植樹祭を記念した「みなせの桜」「さくらの小径」や、秦野産の落花生や桜、イチゴなどを使った「はだのドーナツ」を秦野商工会議所などと共同開発してきた。
今年41回を迎える商工まつりには初回から参加し、饅頭の実演販売やつき立て餅の無料配布、四季や秦野の田園風景などをテーマに菓子の展示を行ってきた。
伝統や文化を若い世代に
昔から節句や慶事など人生の節目には菓子が付き物だった。神戸組合長によると、そのひとつが春日(かすが)饅頭。地元では「焼きまん」とも呼ばれ、以前は法事などの際によく注文が入っていた。10cmほどの大きさで、表面に紅葉や川などの模様が入っているのが特徴だ。
神戸組合長の店「神戸(こうべ)菓子店」では、たっぷりのこし餡を小麦粉の生地で包み蒸し上げる。一度冷ましてから板に並べ、1個ずつ模様の型を乗せて熱した鉄板の上へ一気にひっくり返す。途中で焼き加減を確認できないなかで、いかに美しく模様を出すかが職人の腕の見せどころだ。
しかし市内での核家族化の進展などもあり、節目の行事に合わせた注文は年々減少しているという。組合員の一人、台町にある和菓子店「青柳」の舘野純治さんは「子どもが1歳になって『一升餅』があることを知った若いご夫婦から注文が入ることもある。菓子店として、伝統や文化を若い世代にも知ってもらうことが大切」と話す。
まつり会場で実演販売する「どら焼き」にも、さじ切り、縁の形など職人のこだわりや技が施されている。組合員は事前に集まり、材料や機械を調整しながら試作を行ってきた。神戸組合長は「出来立てのどら焼きなんて、なかなか食べられないと思う。多くの方に、職人が作る光景を楽しみながら食べて欲しい」と話す。
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